4試合1失点と守備安定の栃木Cが首位固めへ好調岐阜を迎え撃つ。追走するFC大阪は多数の選手が古巣対決となるアウェイ相模原戦へ【明治安田J3リーグ第13節プレビュー】

先週末は各地で天皇杯全日本サッカー選手権大会の都道府県予選決勝が行われたため、明治安田J3リーグが中断。1週間のブレイクを挟んで今週末に第13節が開催される。17日の土曜日に6試合、18日の日曜日に4試合が予定されている。
前々節でFC大阪との天王山を制して首位に立った栃木シティは前節でヴァンラーレ八戸と対戦。ともに3連勝と好調なチーム同士の対決は、互いに一歩も引かないまま90分間を通じて得点が生まれることなくスコアレスドローでの決着となった。4試合連続ゴールを記録していた田中パウロ淳一も不発に終わり、チームとしても第3節アスルクラロ沼津戦(0△0)以来、今季2度目の無得点試合となった。
ただし、一方で最近は守備に安定感が出てきているところがポジティブ材料だ。直近4試合で喫した失点はわずか1で、高い攻撃力を支える守備力の向上が快進撃を支えて始めたのも事実。仕切り直しとなる今節はFC岐阜をホームに迎えての一戦。無敗を貫くホームできっちりと勝利を収めて首位をキープしたい。
一方、アウェイに乗り込む岐阜は、第9節まで1勝3分5敗と大きく出遅れ、降格圏の19位以下に沈む時期もあったが、ここに来て3戦負けなしと調子が上向き。第10節カマタマーレ讃岐戦で1-0の勝利を収め、約1カ月半ぶりとなる今季2勝目を挙げると、ザスパ群馬と引き分けた第11節を挟んで第12節では沼津に3-2で勝利。前半11分までに3ゴールを挙げる怒涛の攻撃で勝点3を手にした。
チームが復調してきた状態で迎える首位とのアウェイゲームは、さらなる浮上へのきっかけをつかむゲームとなるかもしれない。高い攻撃力やアグレッシブな姿勢が特徴の栃木Cに対して、粘り強く戦いながら勝機を見いだせるかがポイントになりそうだ。
その栃木Cと同じ勝点25で2位に着けるFC大阪は、アウェイでSC相模原と対戦。前々節の天王山で喫した敗戦を引きずらず、前節で松本山雅FCに勝利。まだ一度も連敗がないことが今季のチームの強みでもある。川上竜や増田隼司、橋本陸など、相模原を古巣とする選手も数多く在籍しているだけに、慣れ親しんだギオンスのピッチをかみ締め、勝利をつかみたいところである。
また、他会場も注目カードが目白押しだ。勝点3差でトップ2を追い掛けるテゲバジャーロ宮崎は、ホームで9位のツエーゲン金沢と対戦する。4勝3分と7戦無敗という安定性と勢いを継続させ、トップ2の背中を追い掛けたい。前節はノーゴールに終わったが、その前までの直近3試合で5ゴールを叩き込んだ橋本啓吾の再爆発が期待される。
対する金沢は今季初の3連敗中と苦しい状況が続く。連敗中はわずか1ゴールと湿り気味な攻撃陣の目覚めなくして、この状況を打破する方法は見当たらない。今季は全試合に出場しながら前節で初めてベンチスタートを味わったパトリックの“奮起”が待たれている。
17日は群馬対高知、奈良クラブ対栃木SC、鹿児島ユナイテッド対福島ユナイテッドの3試合が17日の14時、FC琉球対ギラヴァンツ北九州が同19時キックオフ。18日には日程変更でミッドウィークに“信州ダービー”を戦った松本とAC長野パルセイロが登場し、松本はホームでガイナーレ鳥取と、長野はアウェイで沼津と顔を合わせる。讃岐対八戸の一戦を含めて、今節も注目の試合がラインナップされている。
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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