ジブリ風AI画像が世界で話題に! 各国のAI関連キーワードTOP10から見る最新トレンド
あらゆるツールに汎用され、目まぐるしい進化を遂げるAI。日常的にSNSを触る人は、生成AIの生み出す画像や映像を見ない日はないのではないだろうか。アウンコンサルティング株式会社(以下「アウンコンサルティング」)は今回、「AI」に関連するGoogle検索キーワードを調査し、ランキングを作成。世の中に台頭するAIが今、世界からどんな興味を注がれているか見ていこう。
コンテンツ生成だけじゃない!今やAIがエージェントを務める時代か

人間のアイデア一つで、さまざまなAIツールが生み出されるこの時代。あなたが記事を読んでいる今この瞬間にも、AIは進化を続け、新たなツールが誕生しているのだ。
アウンコンサルティングは2025年1月15日~4月10日の約3カ月間、世界40カ国・地域を対象にAI関連キーワードの調査を実施。これまでは動画生成に注目が集まっていたが、画像生成機能を活用した、特定アニメ作品の作風に模した画像生成や、AIが自律的にタスクを実行する「AIエージェント」が世界から注目を集めていることが明らかになった。
AIが自律的にタスク管理や実行、検証を行うAIエージェントにより、ほとんどのホワイトカラー業務をAIで自動化できるとなると、社員はそれ以外の複雑な業務や、人間がすべき対応にリソースを割けるというわけである。今後のビジネスシーンにおいて、多様化、高度化するAI市場の動向を把握しつつ、市場のニーズに沿ったAIを活用した戦略的なプロモーション施策の展開することが、企業成長のカギを握っているといえそうだ。
世界が今、もっとも注目するAIの検索キーワードは?

各国・各地域のAI関連の検索キーワード調査結果を見ると、「特定アニメ作品の作風に模した画像生成に関するキーワード」がトップだった。生成AI は、「OpenAI社」が提供するAI言語モデルのアップグレードで精度が向上。これを受けて、自身の画像やペット、風景などを、株式会社スタジオジブリ(STUDIO GHIBLI INC.)の作品に登場するようなアニメーション画像に変換して生成するといった利用方法が、SNSを中心に世界で大流行した。日本では「ジブリ 風 ai」、その他の国や地域では「ai 吉 卜 力 風格(AI ジブリ風)」「ghibli ai」「ghibli style ai」などの検索キーワードが、36カ国・地域の検索キーワードランキングにランクインし、注目度の高さが明らかになった。
2位は34カ国で、自立性の高さや複雑な作業もこなせることから、中国のスタートアップ企業「Monica(モニカ)」の公開した「Manus(マヌス)」というAIエージェントがランクイン。AIアシスタントの総合的な能力評価を行う「GAIAベンチマーク」では、最先端のパフォーマンスを達成したという。2位と少し差が開いたものの、対話型生成AIの「DeepSeek」が3位に。こちらも中国の企業が開発したツールで、2025年1月には、安価で高性能なAIモデルを実現可能な大規模言語モデル「DeepSeek-R1」を発表した。4位以降にも開発支援AIツールや対話型AIチャットボット、AI音声アシスタントなど興味深いキーワードが多く見受けられた。
一方、ヨーロッパ諸国でのAI市場にも大きな動きがあったようだ。Facebookやメッセージングアプリの「WhatsApp」などを所有するアメリカの「Meta Platforms, Inc.」は2025年3月、ヨーロッパ諸国を中心に、同社で開発した「Meta AI」をWhatsAppへ正式導入すると発表。テキストベースの質疑応答やグループチャットへのAI参加、翻訳や画像生成といった効率化が実現可能となった。しかし、ヨーロッパ 7カ国の検索キーワードランキングでは、「meta ai whatsapp deaktivieren(meta ai whatsapp を無効にする)」というワードがランクインし、Meta AIへの慎重な姿勢や、危険視していることが明らかになった。便利になったとはいえ、まだまだAIへの信頼はそれほど高くないことがうかがえる。
良くも悪くも、驚くべきスピードで人間社会に波及するAI。ゆえに、AI市場の動向を把握することは、時代を把握することだといっても過言ではないのかもしれない。
出典:【アウンコンサルティング株式会社】
※サムネイル画像(Image:Ascannio / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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