鈴木愛が31歳を迎えて明かす本音 メジャー今季初戦にかける想い「どうしてもここで」
<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 2日目◇9日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>
62位から出た鈴木愛が3バーディ・2ボギーの「71」で回り、トータル1オーバー・26位タイで予選通過を果たした。
第2ラウンドが行われた9日は、31歳の誕生日。だが、ホールアウトしたのが午後5時30分過ぎと遅く、お祝いは大会後になる予定だ。「この時間なので(お祝いは)ないと思います(笑)。早く帰って休みたい。落ち着いたときにできたら…」。まずは休息を優先し、残り2日間を戦い切る。
このメジャー今季初戦に照準を合わせてきた。「このメジャーが終わって(次のメジャーは)9月になってしまう。けっこう開くので、どうしてもここで、いい結果を収めたい。4日間で400ポイントはだいぶ大きい」。現在のメルセデス・ランキングは27位。獲得ポイントが大きいからこそ、気合はより入る。
この2日間を振り返ると「調子自体は悪くないけれど、本当にグリーンが硬すぎて、いいショットをしても転がりすぎてしまう。(グリーン)ギリギリに落としても出てしまう。どうしようもない…」と苦笑い。コンパクション24相当の“鬼グリーン”攻略を図る。
パー4の平均距離は394.5ヤードで、2打目はロングアイアンやユーティリティで打つことが多い。グリーンが硬いためボールを止めることが難しく、フォローの風が吹けば6番アイアンで20ヤードも転がる場面も。「パー5でもう少し獲れたらアンダーパーにいけるのに」と、この2日間でパー5でのバーディはゼロ。これが、週末の浮上のポイントになりそうだ。「アゲンストや短いホールで狙うしかない」と戦略を立てる。
パーオン率は66%(12/18)だった。パット数は29回としたが、チャンスにつけたホールでは「バーディパットが惜しくも入らないことばっかり。『入ったやろ~』っていうのも惜しくて、(カップを)なめる感じで…」と、名手さえも苦しむ。「ラインが切れる時と、真っすぐ伸びる時もある。切れたり切れなかったりするのが本当に難しい」と、とにかくグリーン上でため息をついた。
今年はトレーニングの量を増やしている。「年齢を重ねてきてトレーニングも若い時以上にやらないとついていけなくなってきている。そのぶん、ケアなども増やさないといけない。周りの子に追いつかなくなってきている部分もあります」と、歳を重ねるたびに感じている心の内を明かした。
31歳の抱負は「永久シードを早く取りたい」。通算30勝を遂げた者に与えられる権利の獲得で、あと10勝。「正直、自分でもあとどれくらいゴルフができるかが想像つかない。年齢を重ねるごとに勝利数、シードを取れる選手って少なくなってきているので、なるべく早く取りたいというのはあります。毎年、複数回優勝をしていかないと厳しい」と話した。
昨季は2勝を挙げたが、今年はここまでの7試合で最高位は「ヤマハレディスオープン葛城」の10位。首位と7打差で迎える3日目に差を縮め、最終日は優勝争いに加わりたい。(文・高木彩音)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。