遅咲きのベテラン、リチャード・ブランドがLIV初優勝へ意欲 「全力を尽くすよ」
<LIVゴルフ第7戦 at 韓国 2日目◇3日◇ジャック・ニクラウスGC(韓国)◇7376ヤード・パー72>
リチャード・ブランド(イングランド)が3つスコアを伸ばし、首位と4打差の単独2位に浮上した。
前週行われたメキシコシティ大会の2日目、同日にパー5でイーグルとアルバトロスを決める、強烈なインパクトを残した。記者からその質問が投げかけられるも、「正直覚えていない。もう歳だからね」。冗談交じりに語る、そんな姿もベテランらしい落ち着いた風貌を感じる。
「ドライバーがよかった」と2日目にフェアウェイを外したのは1回だけ。グリーンへのショットも冴えわたったが、後半9番、10番では3パットで連続ボギーを喫しグリーン上には課題も残った。首位に立つブライソン・デシャンボー(米国)の圧倒的な飛距離についても言及。「18番で9番アイアンを打ったと聞いた。信じられないよ(笑)。ヘッドスピードは真似できないけど、わたしもドライバーに誇りをもっている」と、自身も300ヤードを誇る飛ばし屋だが、その異次元の飛びには感嘆する。
48歳のブランドは欧州ツアー史上最年長で初優勝を挙げた遅咲きのベテラン。2022年からLIVゴルフに参戦し、フィールド最年長のノンキャプテンとして活躍している。昨年は初出場となった「キッチンエイド 全米シニアプロ選手権」でシニアツアー初優勝。その後の「全米シニアオープン」でシニアメジャー連勝を成し遂げている。
今年はディフェンディグチャンピオンとして「全米シニアプロ選手権」、「全米プロゴルフ選手権」、「全米オープン」とビッグトーナメントに出場予定。「去年と比べて自分のゴルフに波はあるけど、感触は徐々に戻ってきている。今週上位で終えて備えたい」と意欲を見せる。
最終日はデシャンボー、チャールズ・ハウエルIII(米国)と最終組でティオフする。「全力を尽くすよ。タフな戦いになるのはわかっている。若い全米オープンチャンピオンに、年長のチャンピオンが挑む姿を見せたいね」とベテランは初優勝に向けて力を込めた。(文・小池文子)
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