“視界良好”で快進撃! 宮里優作が人生初メガネ「暗くなってもラインが見える」
<中日クラウンズ 2日日◇2日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>
2017年大会覇者の宮里優作は「和合は苦しい思い出しかない」と話す。今年で23回目の出場だが予選落ちは8回。戦歴を振り返ると優勝以外のトップ10入りは、アマチュア時代に4位タイに入った2002年の1回のみ。「優勝が消えるぐらい予選落ちしている。得意じゃないの」と笑って話すが、トータル2アンダーで予選2日間を終え、首位と2打差の3位タイ。大会2勝目がはっきり見える位置で週末を迎える。
首位と3打差の12位タイから出たこの日、朝から雨と風で、気温も下がった難しいコンディションのなかティオフ。出だしの10番こそバーディ発進としたが、「しのいでしのいで」という展開。12番、13番、16番でボギーとしてスコアを落としてトータル2オーバーまで後退。「なんとかダブルボギーを打たないように、ボギーでつないで、つないでという感じだった」と気持ちを切らさない。
折り返した1番でバーディを奪うと「後半少しだけ風が弱くなって、雨だけだったので、セカンドの距離感が少しずつあってきた」と風の強さとともに流れも変化。5番、6番、8番と3つ伸ばして見事にカムバック。「自分らしさを出さず、和合にうまく染めていくことが大事。自分を出しすぎると痛い目に合うので、謙虚に」。残り2日間も謙虚をモットーに和合に挑む。
今年始まってから宮里に違和感があった。「今年からメガネです」。アマチュア時代からサングラスをかけてプレーしていたが、この日はクリアなレンズを着用。雨や曇り対策かと思ったが、「(視力は)0.3ぐらいしかなく、乱視ももともとひどかったので」と視力矯正のためのメガネだった。
昨年からは視認性を高めるために黄色いボールを投入している。今年は「いよいよ(グリーンの)ラインが読めなくなってきちゃって…」と人生初のメガネデビューを果たした。
実はこのメガネ効果が大きい。「暗くなってもラインが見える。その辺はいい」。開幕してからショットの調子がいいとは胸を張っていえない状態だが、「今週はパッティングのタッチが出ているので、チャンスにつけば勝負になる」とグリーン上では好感触。グリーン面がくっきり見えることがプラスに働いている。人生初メガネで大会2勝目、通算8勝目も視界良好だ。(文・小高拓)
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