老後資金に「5000万円以上」必要? 実際の貯蓄額とのギャップが深刻に【マネーキャリア調べ】
近ごろ、身近でひしひしと感じる物価の上昇や税金負担の増加。「老後2000万問題」と言われるようになって久しいが、情勢が変わり、「本当に足りるのだろうか?」と心配になることはないだろうか。お金の相談プラットフォーム「マネーキャリア」を運営するWizleapが、40〜69歳の男女300名を対象に行った「老後資金について」の調査内容によると、なんと倍以上になる「老後5000万円問題」の現実味を帯びてきている。詳しく見てみよう。
目標と実際に貯蓄している額のギャップが大きい

調査の結果、老後のための貯蓄目標額は「5000万円以上」とする人が全体の約5割と最も多く、必要な老後資金の認識が大きく変動していることがわかった。「老後2000万問題」が広く知られているものの、実際はその倍以上を貯めなければいけないと感じている人の方が多いようだ。

一方、実際の貯蓄額の調査では、48.6%の人が「1000万円未満」、51.4%の人が「1000万円以上」と回答しており、半数以上が「1000万円以上の貯蓄がある」という結果だった。だが「1000万円以上の貯蓄がある」と回答した人でも、約3割は「貯蓄できていない」と不安をあらわにした。多くの人が目標と実際の貯蓄額に大きなギャップを感じ、どれだけ貯蓄をしていても、昨今の情勢変化によって不安は拭い去れないのかもしれない。
将来への不安を減らすには、早めの準備を

「老後資金の貯蓄方法に当てはまるものをすべて教えてください」という質問には、「貯金」が86.3%、次いで「株式投資」(38.3%)、「投資信託」(33%)、「積立NISA」(30.3%)という結果。全体の約9割弱の人の貯蓄方法が「貯金」であるが、「貯金だけでは老後資金が十分に貯められない」と考える人が多いと推測できる。投資や資産運用も含めた資産形成を考えていくことが、将来の不安を減らすためには必須のようだ。
だが、不安に駆られてとりあえず目に入った投資や資産運用方法に手を付ける前に、まずは自身のライフスタイルに合った資金計画を立てることが特に大切だ。ライフスタイルや理想とする将来像によって、個人の生涯必要額は大きく変わることを念頭に置くと、必要な目標額は自ずと変わる。老後5000万が自分にとって本当に適切な貯蓄額なのか、この機会に見直してみると良さそうだ。
出典:【マネーキャリア】
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記事提供元:スマホライフPLUS
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