チップ・インも2発!「集中を保てたのがよかった」 西郷真央が首位でメジャー制覇かかる最終日へ
<シェブロン選手権 3日目◇26日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6911ヤード・パー72>
西郷真央がメジャー制覇への挑戦権をがっちりつかんで、第3ラウンドを終えた。4バーディ・1ボギーの「69」。ユ・ヘラン(韓国)と並ぶトータル9アンダーのトップタイで、最終日に向かう。ラウンド後に応じた中継局WOWOWのインタビューでは、「どこのポジションにいても自分がやるべきことは変わらない。やるべきことに巣中して全力で頑張りたいです」と、表情を引き締めた。
「風もこの3日間で一番吹いていて難しかった。なかなか簡単にチャンスにつくピンポジションでもなかったし、一日通して難しく感じました」
首位と1打差の2位で週末に進むと、数少ないチャンスをものにし、しっかり伸ばした。ライバルが1番でボギーを叩きトップに並ぶと、3番では果敢にピンを攻めバーディを奪う。「ちょっとラッキーな部分はあったけど、結果的に難しいホールでバーディが来てくれてよかった」。ここで一度、首位に立った。
その後は5番のボギーで再び2位に後退したが、「気持ちをリセットしながら一打一打プレーしていて、それがいい方向につながった」と6番、8番でバーディを奪うなど食らいつく。
さらに後半の13番パー5では、グリーン手前からのアプローチを直接決めるチップ・イン・バーディを奪った。これが6番に続く、2つ目のチップインだった。「簡単なバーディトライがなかったので、外から入って心も落ち着かせられました」。最後の一転がりでカップにボールが吸い込まれると、ここで再びトップに並んだ。
ルーキー・オブ・ザ・イヤー(最優秀新人賞)に輝いた、ツアー1年目の昨季は、7月の「CPKC女子オープン」、10月の「ビュイックLPGA上海」で2位になったが、優勝には手が届かなかった。今季はマッチプレー戦含め、トップ10に2度入っているが、なかなか優勝争いに絡めずにいたなか、このビッグイベントでチャンス到来。「18ホール通して集中を保てたのがよかった」。あすもまずはそれを続けていく。
メジャーでは、2022年「アムンディ・エビアン選手権」の3位が、ここまでの最高成績。この時は最終日に「64」をたたき出し、リーダーボードを駆け上がった。昨年のメジャーも6月の「KPMG全米女子プロ選手権」、「AIG女子オープン」(全英)をともに7位で終えるなど、大舞台での勝負強さも持ち合わせている。
とはいえ上位陣は混戦状態。女子では、樋口久子(1977年全米女子プロ)、渋野日向子(2019年AIG女子オープン)、笹生優花(24年全米女子オープン)、古江彩佳(24年エビアン選手権)に次ぐ5人目の日本人メジャーチャンピオンへ、“やるべきことに集中”していく。
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