“大卒ルーキー”長田莉子が逆転初Vで得た自信と課題 「攻めるゴルフで頑張りたい」
<マイナビネクストヒロインゴルフツアー Sanrio Smile Golf Tournament 最終日◇24日◇グレートアイランド倶楽部 (千葉県)◇6496ヤード・パー72>
昨年8月の「関西女子学生ゴルフ選手権」以来の優勝に「ひさしぶりなので、すごくうれしいです」。3月に大手前大を卒業したばかりのルーキー・長田莉子が安定したプレーで逆転し、初優勝。笑みを浮かべた。
最終日は首位と2打差の2位タイでスタート。前半4ホールはパーを並べたが、続く5番から3連続バーディを奪取し、首位タイに浮上した。その後も安定したプレーは変わらず。後半13番でアマチュアの藤本愛菜がバーディを奪い、一時2位に後退したが、17番パー3で藤本が1打目を池に入れるミスショット。そのホールをパーとした長田は、この終盤に首位に並んだ。
そして最終ホール。フェアウェイから打った2打目がピン右2メートルに着弾すると、バーディパットもしっかりと沈め、逆転に成功した。「スコアを全くわかっていなくて…」。勝敗を分けた最終ホールのパットは優勝のことよりバーディで終わることだけを考えた。「いいところに落ちた」というセカンドはピンを狙わず「“攻めた”って言いたいけど、そういうわけではない。保険をかけました」と池を警戒して打ったという。
勝因は「全体的にショットがよかった」こと。普段から曲がらないドライバーショットが武器だが、12月にシャフトをフジクラの「スピーダーNXバイオレット」に変更したら、その精度がさらにレベルアップ。「安定感が増して、風に強いボールが打てるようになりました」。初日は暴風雨のなかでのプレーだったが、そこでも耐えることができた。さらに最終日に同組で回った神社佐也加は大学の先輩。「そのおかげでリラックスしてプレーできました」と、いい雰囲気でまわれたことも勝因に挙げる。
反省も忘れない。「チャンスに何回もついたのにパターを外しまくった。そこが課題かな」。フェアウェイキープやパーオンをしたホールで決めきれなかったことは次への課題だ。今季開幕戦となったツアーデビュー戦で伸ばせないと勝てないことを実感した。「攻めるゴルフで頑張りたいです」。優勝から得たものを、今後のプレーにつなげていく。(文・小池文子)
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