親の資産を把握していない人が約7割 話しづらさやきっかけのなさが壁に【AlbaLink調べ】
歳を重ねると頭をよぎる「親の病気・介護」「親の死や相続」に関する課題。親が所有する資産が重要となってくるが、実際に情報を共有している人はどのくらいいるのだろうか? 訳あり物件買取ナビが実施した「親の資産状況の把握」の調査結果を見てみよう。
心理的なハードルにより「親の資産を把握していない」

株式会社AlbaLinkが運営する訳あり物件買取ナビは、2025年3月26日~29日に30代以上の男女500人を対象に、「親の資産状況の把握」についてアンケート調査を実施した。
「親の資産状況について把握しているか」を調査すると、「あまり把握していない」「全く把握していない」という回答が合わせて67.4%に。約3人に2人が、親の資産状況から距離を置いていることがわかった。

「親の資産状況を把握していない」と回答した337人にその理由を尋ねると、1番多かったのは「話をすることに抵抗がある(30.6%)」。「遺産目当てだと思われたくない」「縁起が悪い」といったコメントが多く見られた。
2位は「話すきっかけがない(30.3%)」。お金の話がタブーになりやすい日本の家庭では、資産について話す機会があまりないことも理由のひとつと考えられる。3位は「親が話したがらない(14.5%)」。子どものほうから話を向けてみても、親が資産についての話題を避けたがるケースも多いようだ。
これらの回答から、多くの人が心理的なハードルにより親の資産状況を把握できていないことがうかがえる。4位「必要性を感じない」5位「親がまだ元気」など、現時点では切羽詰まった状況でないため、把握していないという声も一定数挙がった。
資産の把握は「将来への備え」「トラブル回避」のため

「親の資産状況をいつ把握したいか」という問いには、「介護の必要性がでてきたとき(28.4%)」という回答が最も多く、2位は「親が高齢になったとき(15.2%)」、3位は「親が病気になったとき(10.8%)」と続いた。

「親の資産を把握することが必要な理由」について尋ねると、1位は「老後費用準備の目安になる(32.2%)」だった。何割程度を親の資産でまかなえるのか確認しておくことで、お互いに安心感が持てるようになる。2位は「相続トラブルを回避しやすい(31.6%)」で、特に兄弟間のトラブルを危惧する声が多く見られた。事前に親の資産状況を明確にして、相続人間で共有しておくことを重要視しているようだ。3位は「手続きがスムーズになる(24.0%)」。親の資産を事前に把握しておけば、相続や資産の名義変更などの手続きが滞りなくできるうえ、漏れも起こりにくくなる。
上位に挙がった回答から、子ども世代の多くは「将来への備え」あるいは「トラブル回避」として親の資産を把握したいと考えていることが明らかになった。親に何かあれば親の資産を把握したいという人も多数いたが、この先いつ何が起きるかはわからない。問題が表面化してからの行動では遅いケースもあるので、早めに親子で資産について話し合い、情報共有しておくことがおすすめである。
出典:【株式会社AlbaLink】
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記事提供元:スマホライフPLUS
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