【ファンティック】MOTO2 第4戦でアロン=カネットが今季初優勝!
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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ファンティックが2025年 MOTO2 第4戦のレポートを公開した。ファンティック・レーシングチーム・リノ=ソネゴのアロン=カネットは、1コーナーで12番手まで順位を落としながらもラップごとに追い上げ、2位に1秒以上のアドバンテージを保って今シーズン初勝利を決めた。また、チームメイトのバリー=バルタスも好レースを展開し、6位でのフィニッシュとなった。
カネット、カタールを支配。今季初優勝で、チャンピオンシップでもリードを奪う。

カタールのルーセイル・インターナショナルサーキットで開催された2025年MOTO2第4戦、ファンティックのアロン=カネットは素晴らしいパフォーマンスを発揮した。スタートで埋もれたものの、その後目覚ましい勢いでポジションを上げ、今シーズン初勝利をものにしたのだ!バリー=バルタスも手堅く6位を確保し、ファンティック・レーシングチーム・リノ=ソネゴはチーム・スタンディングも2位に22ポイント差をつけてのトップを堅守している。
カネットはここまで徐々に本来の走りを取り戻しつつあり、本日、それを万人の目前で証明した。3番手のグリッドからスタートしながらも不運に見舞われて加速に失敗、10台以上のライダーに抜かれてしまった。1コーナーで12番手となったカネットはしかし、あきらめずにレースペースをつかんで追撃を始めたのである。ラップごとに順位を上げていく力強い走りはカネットの強さを見せつけるものとなった。残り10周でついに3位に浮上。次のラップではターン7で見事な追い抜きでアレナスをパスして2位に。瞬く間にリーダーだったオンチュとのギャップを縮め、残り5周で抜き去るとレース終了までそのペースを緩めることなく差を広げ、1秒以上のアドバンテージを保っての優勝を決めたのである。
ファンティック・レーシングチーム・リノ=ソネゴのスターライダーは、MOTO2世界選手権のポイントリーダーとして、2位に10ポイントの差をつけることとなった。

チームメイト、バリー=バルタスもまた、手堅い好レースを展開した。9位からのスタートながら1周目の終わりには15位に後退したバルタスは、そこから追撃を開始。残り5周にして5位まで順位を持ち上げたのである。5位争いはチェッカーが振られるまで続き、何度か抜き刺すシーンも見せつけたものの、最終的には6位でのフィニッシュとなったバルタス。だがその走りは自信に満ちあふれており、チームはレースごとに成長を感じている。
カネットの25ポイントにバルタスの10ポイントを加え、チームスタンディング・ポイントもリードを広げたファンティック・レーシングチーム・リノ=ソネゴ。続くスペイン・へレスに向けて、22ポイントの大きなアドバンテージを持って臨む。
アロン=カネット
厳しくてひどいスタートだったけど、周を追うごとにタイヤをうまく使いながら前を追うことに専念したんだ。もちろん大変な仕事だったよ。でもレース中、去年の終盤の自分自身を感じ取れることができたんだ。だからトップまでポジションを回復したときに、もちろん嬉しかったけど、絶対にここは勝ちたい!って思ったんだよ。マシンのフィーリングは最高さ。今日はこの瞬間を楽しむけど、心はもうへレスに向かっているんだ。何しろシーズンはまだまだ長いからね。

バリー=バルタス
日曜日は最高で、僕らの強さを見せることができたと思う。スタートは最悪だったけどね。予選でも不運に見舞われた上にこのスタートで中断以降に埋もれていることに気付いたときには最低の気分だった。でも早く走れるはずだ、と自分を信じて前を追ったんだ。チームの素晴らしい仕事には感謝しかないね。アロンの優勝には心から祝福を贈るよ。さらにこの先のヨーロッパでのレースに集中していかないとね。

ロベルト=ロカテリ、チームマネージャー、ファンティック・レーシングチーム・リノ=ソネゴ
チーム全員にとって、素晴らしい週末だった。この勝利のために、火曜日からサーキットでラインを徹底的に研究し、過去のレースを改めてレビューして、タイヤチョイスを金曜の午後、土曜の朝、と試してみたんだ。予選スタート時には速かった我々だったが、それでは不十分だった。でも、アロンはこのクラスでは、今回のような最悪のスタートでも勝ちを信じて走り切ることができる唯一のライダーといっていいだろう。我々は最速の集団で、しかも他とはやり方が違うんだ。バルタスもいいレースをして、多くの経験と学びを得ることができた。タイヤもいいチョイスをして、彼にいいアドバイスを与えることができ、彼もチームには感謝しているよ。でもチーム一同、心はすでにへレスに向かっている。さらに最高の結果としていくためにもね。

リリース
モータリスト合同会社(2025年4月14発行)
記事提供元:バイクブロスニュース
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