昨年2勝の米澤蓮が開幕2位 今季目指すゴールは「賞金王しか考えていない」
<東建ホームメイトカップ 最終日◇13日◇東建多度カントリークラブ・名古屋 (三重県)◇7069ヤード・パー71>
3日目に5バーディ・ボギーなしの「66」をマークした米澤蓮は、首位と3打差の2位と逆転圏内につけていた。しかし、最終日は降雨の影響でコンディション不良となり中止。今季開幕戦は単独2位で終えた。
前日のホールアウト後には、「あすが(悪天候の予報で)ないかもしれないと思いながらプレーしていたので、きょう中にトップに立ちたかった。生源寺選手がいいプレーをされているので、そこはもう仕方がない」と話していた。
そして迎えた日曜日は、予想通りの展開となった。「天気なので、どうしようもできない。プレーできなかったのは残念ですけど、きのうまでの3 日間いいプレーが出来たので、いい開幕だった」。勝負の場に立てなかったことは残念だが、次戦につながる一週間になった。
今季は「賞金王になることしか考えていない。自分のベストを尽くす」と力強く宣言。そのために、オフは海外での合宿やクラブフィッティングなどに精を出した。昨季フェアウェイキープ率『55.277%』(67位)が示すとおり、一番の課題であるティショットの改善にも取り組んでいる。
「過去3年間ぐらい、(ティショットに)苦手意識があって、フィーリング通りの数字になってしまった。去年は2勝できて、成績としては悪くなかったけど、もっとフェアウェイから打てればチャンスが増えるし、楽にゴルフができるのに…。そこが唯一、自分のウィークポイントで、一番改善したかった。そういう趣旨でアメリカに(合宿へ)行ったのもあります」
今大会3日間のフェアウェイキープ率は、71.429%で全体5位。自身に足りないものを明確にしたことで、「今季は自信を持って打てている。かなりいいゴルフになっていると思う」と“王座”に向けて準備は万端だ。次戦は24日(木)から始まる「前澤杯」に出場予定。
「調子はいいですし、スキル面での不安もない。同じように集中して、ベストを尽くすことだけを考えてやりたいです」と意気込んだ。プロ5年目の25歳が、国内男子ゴルフ界の頂点を目指す。(文・高木彩音)
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