北村弁護士がフジテレビ第三者報告書を解説 「セクハラを訴えても何もしてくれない会社」
今月12日、「北村晴男弁護士」(登録者数51万人)がYouTubeを更新。中居正広氏の女性トラブルに関して、フジテレビの第三者委員会が発表した調査報告書について解説しました。
「第三者委員会の責務を果たしたね」と調査報告書を評価
元タレントの中居とフジテレビの元女性アナウンサー(女性A)との間で起きたトラブルについて調査を進めてきた第三者委員会は、3月31日に約300ページにわたる調査報告書を発表。「女性Aが中居によって性暴力による被害を受けたもの」と認定しました。文書では、フジテレビ幹部の関与も明かされ、社内の人権意識の低さが対応の誤りを招いたことなどが厳しく非難されました。
北村弁護士は12日、「【フジテレビ・第三者委報告書を徹底分析】驚愕の事実が続々!浮き彫りになった悪しき慣習」を公開し、フジテレビの組織的問題を解説しました。
第三者委員会調査報告書について、「よく短期間でここまで事実認定をして、詳細に評価をして、しかもフジテレビに対してボロクソに言った」「本来の第三者委員会の責務を果たしたね」と評価します。
第三者委員会には、弁護士26名とフジテレビの社員3名が調査に参加しました。北村弁護士は、委員の選び方と調査担当者の選び方次第で、第三者委員会の結論は変わってくると説明。今回は、フジテレビとの利害関係が一切無いと考えられる弁護士が26名選ばれ、「職業倫理を持って仕事としてきちっと仕事された」と評価しました。
「セクハラを訴えても何もしてくれない会社」と批判
北村弁護士は、調査で明らかになったフジテレビの実態として、報告書の具体的な事例を取り上げて解説します。
中でも、女性社員も同席する飲み会で、若手男性社員と若手男性出演者が全裸になり、どちらが面白く酒を注ぐことができるかを競い合うというゲームが行われていたという事例には、「その女性社員の気持ちを考えると心が痛いですよね」「何やってんだって話。これはびっくりしましたね」と驚愕。
さらに、部長クラスの社員が若手女性社員を「喜び組」と呼び、「飲み会があったら喜び組でも呼んでおけ」と言っていた件を取り上げ、セクハラ・接待強要の文化が日常化していたと分析します。ちなみに「喜び組」は、北朝鮮の指導者や側近に対する奉仕のために、国内から選抜される容姿端麗な若い女性のグループのことです。
取引先との会合についてのアンケート調査では、女性社員の約15%、女性アナウンサーでは約28%が被害を訴えており、上司・代理店・スポンサー・取材先からの被害が多数報告されています。
北村弁護士は、会社が被害を放置してきた結果であると指摘。もし被害に対して適切な対応をしていれば、すぐに社内に広がり「セクハラの数がガクンと減る」ため、「セクハラ被害を訴えても何もしてくれない会社であるということ」「そういう会社であるっていうことは明らか」だと批判しました。
「取締役会が全く機能していない」と問題視
さらに北村弁護士は、報告書で記載された「幹部社員の人事は全て日枝氏の承認がないと決まらない」という点について、「異常」「取締役会が全く機能していない」とコメント。社長・会長を退任しても、日枝氏が人事権を握り続けているフジテレビの体制を問題視しました。
また「社員を守るとかそんなことは二の次三の次で、自分の会社の女子社員・部下の女子社員あるいは女子アナを駒として使って、自分が人気番組を作って出世していく」「同じことをしたその経歴の人が、どんどんどんどん出世していくという流れがあった」と述べて、こうした企業文化が今回の事件の背景にあると分析しました。
コメント欄では
第三者委員会の重さがよくわかるご説明です。当たり前の事なのに、お知合いの弁護士が絡むと結果は公平公正とは真逆。一般人でも首を捻る結果で未来に何の光も見出せない事が多過ぎると思います。北村先生がいらっしゃる事で非常識な世の中が正されることを願っています。
北村先生のお話は、とてもわかりやすいです。今回の中居問題に関して、フジテレビや、その他の例も本当に的確ですね。 フジテレビ社内で、ハラスメントが、まん延していた事が、想像できますね。会長、社長、役員が辞めたところで、彼らに重用された幹部が居る限りは何も変わらないんでしょうね
北村先生は正論で信用できますね
といった声が寄せられています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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