日本のFIFAワールドカップ優勝の可能性について聞かれたフィリップ・トルシエは……『Lemino Football』第19話

『Lemino Football』
第19回は、インターナショナルマッチ−ウィーク。ゲストに戸田和幸と安田理大を迎えて、Lemino Footballが半年間かけて取材をしたヨーロッパで活躍する15人の選手のインタビューを一気に紹介。口々に「ワールドカップ優勝」を語る選手たちが、次世代へのアドバイスとして「心技体」に分けて、具体的なアドバイスをしてくれている。フットボール関係者、指導者、フットボーラーを目指す少年少女必見の内容だ。
日本のサッカーについて、フィリップ・トルシエにインタビュー
番組では、土田晃之とサラ・ピッツオがフィリップ・トルシエにインタビューを行った。土田が2002年FIFAワールドカップ日韓大会から二十数年経った日本について話を聞くと、フィリップ・トルシエは「経験はつきましたね。日本の選手は120人くらいが海外でプレーしてるから当たり前ですけど、個々のプレーの落着き、安定感はありますね」とコメント。「ただ、Jリーグもこれからの進歩、進化が大事だと思います。海外組はある意味エリート選手ですから、あとはそのピラミッドの土台である選手育成だったり、Jリーグのこれからの進化を私はぜひまた好奇心を持って世界から学んでほしい、向上心を持ってほしい、絶対に鎖国になってはいけない」と語った。そして、先週ガンバ大阪の試合を見に行ったが、やはり日本の選手の試合の運び方にはメリハリがすくなかったと指摘した。
続いてサラ・ピッツオが日本のFIFAワールドカップ優勝の可能性について聞くと、フィリップ・トルシエは「占うのは難しいですね」と笑顔を見せ、「ただし十分優勝に値するクオリティーはあると思います」とコメント。FIFAワールドカップはリーグ戦ではなくトーナメント戦の要素が大きいため組み合わせ次第の部分もあるが、日本は十分に勝ち上れると思うと語った。さらに「日本がいつ優勝できるかとは言えないですよ。なぜなら過去の歴史において優勝した国は8つしかないので」とコメント。
これに土田が日本がFIFAワールドカップで優勝するために必要なこと、足りないことは何かと尋ねると、フィリップ・トルシエは「ベスト8という壁、ガラスの天井を壊さなければならない」とコメント。フィリップ・トルシエが指揮した2002年から20年以上ベスト8への壁を破っていないが、選手たちは必ず素晴らしい経験を積んでいる、地道な努力を続けていると語り、「私はベスト8進出は時間の問題だと思っています」と話した。そして、「だから次の2026年でベスト8に進出できると思っています」と語った。
【制作・編集:All About編集部】
記事提供元:Lemino ニュース
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