現役選手達が語る日本人選手の技術。そして戸田和幸が明かす日本人選手にしかない強みとは……?『Lemino Football』第19話

『Lemino Football』
第19回は、インターナショナルマッチ−ウィーク。ゲストに戸田和幸と安田理大を迎えて、Lemino Footballが半年間かけて取材をしたヨーロッパで活躍する15人の選手のインタビューを一気に紹介。口々に「ワールドカップ優勝」を語る選手たちが、次世代へのアドバイスとして「心技体」に分けて、具体的なアドバイスをしてくれている。フットボール関係者、指導者、フットボーラーを目指す少年少女必見の内容だ。
「心技体」の「技」について、インタビューを総復習
Lemino Footballが半年間かけて取材をしたヨーロッパで活躍する15人の選手のインタビューを「心技体」に分けて一気に振り返る。今回は「技」についての振り返りだ。藤田譲瑠チマは日本の選手は技術的な所は高いとして、戦術理解度などの点はベルギーの選手よりも長けているのではないかと語った。毎熊晟矢は、オランダにも技術が高い選手はいるが、技術やサッカーのインテリジェンスはJリーグの方が高いのではないかと語った。
町野修斗もドイツなどに比べて日本人はテクニックや柔軟性はある方だと語った。南野拓実も日本人は特に技術がある選手がいっぱいいるので、それをヨーロッパのスピードと強度の中でどうやって発揮すればいいのかを追及していけばヨーロッパでも結果を残せるのではないかと語った。菅原由勢は飛びぬけた「ここで勝負していくんだ」という武器は確実にヨーロッパの選手は持っているとコメントした。
町田浩樹は、日本人はパスが第一優先だが、ヨーロッパの選手はボールを自分で運んで前に持っていくという意識が強いとコメント。谷口彰悟は川崎フロンターレのこだわる基準はすごく高いんだなというのをベルギーに来てすごく感じると語る。ボールを止める場所やボールを蹴るパススピードも基準が高く、間違いなく世界基準であると言う。岡崎慎司は指導者が言っているかを理解し、「この技術が伸びたら何につながるのか」を考えながら練習した方がいいと語った。
古橋亨梧は、自身は小柄でパワーもないからこそ、自分の間合いだったり相手の嫌な間合い、ゴールを取れるポジショニング、ゴールに向かう「線」を研究することが技術なのではないかと語った。浅野拓磨は、日本とヨーロッパでは技術にすごく差があると感じているとコメント。日本で少年団の頃から教えられた技術が、世界で戦うとなる時に「要らなかったな」と思うものがあると言う。教えられたことをきれいにできることが技術ではなく、勝つことが技術だと語った。
このインタビューを見たスタジオの安田理大は、日本の選手は「トレーニングプレーヤー」とやゆされているとコメント。練習ではうまいが、実際の試合ではできない選手が多いとされているとこを語った。そして「技術はあるけどそれを向こうのスピードと強度の中でどうやって発揮していくか。そこの部分を考えることももっと大事なことなのかな」と語った。戸田和幸は、日本人選手は自主トレをするが、ヨーロッパで自主トレをする選手は見たことがないと明かす。日本人は自分自身と向き合う姿勢を持っていて、できるようになるまで粘り強く考える誠実さを持っているとコメント。そこが日本人の強みになると語った。
【制作・編集:All About編集部】
記事提供元:Lemino ニュース
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