11歳が往復9時間の<遠距離通学>!満員バス&渋滞、5km歩いてまで通う学校とは?:所さんのそこんトコロ
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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金曜夜8時からは、「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」【スーパーキッズ&金庫&フィルム専門店】を放送。
「テレ東プラス」では、3月28日(金)に放送された「驚きの遠距離通学特別編! 特別編」をプレイバックします。
【動画】11歳が往復9時間の<遠距離通学> 毎日満員バス&超渋滞! 5km歩いてまで通う学校とは?

遠距離通学in海外!
リポーターのいかちゃんがやって来たのは、モンゴルの首都・ウランバートル。こちらのチャスチヘルくん(通称:チャサくん)が遠距離通学をしています。
テレビの撮影にちょっと緊張気味のチャサくんは、現在11歳で中学1年生。午後4時35分、帰宅開始!

まずは20分ほど歩いて最寄りのバス停まで向かいます。そこから乗り込んだバスは、超満員! さらに、道路は大渋滞です。モンゴルは車社会ですが、特に首都ウランバートルの渋滞は深刻な社会問題になっているそう。
長い移動時間を無駄にせず、勉強に充てているしっかり者のチャサくん。実は、自宅の近くにも学校はありますが、夢を叶えるために遠距離通学を選んだのだとか。一体、どんな学校に通っているのでしょうか。

バスは市街地を離れ、1時間20分かけて15km先の乗り換え停留所へ。2本目のバスは約30分ほどで降車し、待ち時間にお母さんから頼まれた買い物を済ませます。
3本目のバスに揺られること15分、午後7時43分に自宅最寄りのバス停に到着!
気になる交通費は、なんと0円。モンゴルでは12歳未満の児童はバス運賃が無料のため、チャサくんも寮に入らず、遠距離通学を選んだそう。
帰宅開始から3時間が経過。そろそろ帰宅かと思いきや、実はここからが大変だった! 気温は-14℃、自宅までは5km。街頭のない真っ暗な道を、なんと徒歩で帰ると聞いて、いかちゃんも思わず絶句。

さらにでこぼこ道を歩き続けると、落ちていたのは大きな動物の骨! チャサくんによると、通学路の一部には野生の狼が出る危険なエリアもあるのだとか…。

狼に気を付けながら歩くこと1時間20分、午後9時15分にようやく帰宅! 片道4時間半、往復9時間の遠距離通学です。

ちなみに、明るい時に見るとチャサくんの家があるのはこんな場所。

モンゴル伝統の住居・ゲルで、両親と3人暮らしのチャサくん。
家には水道もガスも通っていないため、帰宅後はすぐに湧水から水を汲み、薪を拾って夕飯作りのお手伝い。とっても働き者!

この日の夕食は、馬の肉と内臓を塩で煮込んだ伝統料理「アドーニチャナサンマハ」。
遠距離通学について、「正直すごく嫌でした」とお母さん。しかし、お母さんの心配とは裏腹に、チャサくんは楽しんで通っている様子。「夢を叶えるところを、早く2人に見てほしいんだ」と大人びた表情で語ります。

小さい頃から両親にたくさんの愛情をもらって育ったチャサくん。遠距離通学を決意したきっかけは、4年前にお父さんが生死をさまよう交通事故に遭ったことでした。「大切な両親が元気なうちに、夢を叶えたい」と考えています。
翌朝も、4時間半かけて学校へ向かいます。

チャサくんが通っているのは「Asuri School」。コンピューターの授業に力を入れ、IT業界で活躍する人材育成を目指すモンゴル有数の進学校です。
お父さんが事故に遭った際、家計を助けたいという思いから、早く自立しようと決意したチャサくん。優秀なITエンジニアになるため、この学校に通っています。
「僕がお金を稼いで、両親に親孝行するって決めているんだ」と話すチャサくん。夢を叶えるために、今日も遠距離通学を続けています。
記事提供元:テレ東プラス
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