シェフラーは安全第一! チャンピオンズディナーではナイフを使わない?
<マスターズ 事前情報◇8日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>
2連続3度目のグリーンジャケットを目指す世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)は「ケガをしないように」と安全第一、無事に開幕を迎えられるように願った。
開幕2日前の8日、公式会見に臨むと、この日の夜に開催されるチャンピオンズディナーでは「ステーキは誰かに切ってもらうおう。そうすれば僕はナイフを使わなくてすむからね」とジョークを飛ばした。昨年12月のクリスマス、家族とディナーの準備をしている際に右手をワイングラスで切るアクシデントに見舞われた。そのとき作っていたのは手作りの「ラビオリ」。レンタルハウスだったため普段使っている器具がなく、代わりにワイングラスを使用したのが良くなかった。それが割れて右手をグサリ。手術を受けることになった結果、1月の開幕から約1カ月の療養となった。
大会恒例行事・チャンピオンズディナーのメニューにラビオリを加えたのは「おもしろいと思った」というシェフラーの茶目っ気ぶり。無事に開幕を迎えることを願った。
昨年は米ツアー7勝に加えパリ五輪で金メダルを獲得。年間王者に輝き、圧倒的な強さを見せた。今季は1月末に復帰してから6大会に出場したが、ここまで未勝利。2週前の「テキサス・チルドレンズ・ヒューストン・オープン」では2位と調子を上げてきている。
そんなシェフラーだが、“花粉症”には悩まされているという。「この雨と花粉で、今朝車から降りると一気に目が潤んだ。今年はいつもよりちょっとひどいかもしれない。だけど気分はいい」と少し鼻声。「ゴルフの調子はとても良いし、勢いを感じている。この鼻水だって僕を止められない」と手応えを口にした。勝利すれば、史上9人目のマスターズ3勝以上の選手となる。(文・武川玲子=米国在住)
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