オーガスタに“虎の恩返し” タイガー・ウッズがショートコース設計や恵まれない子どもたちを支援
5度のマスターズチャンピオンに輝いたタイガー・ウッズ(米国)だが、今年はその姿がコースでは見られない。3月にトレーニングを開始したが左足アキレス腱を断裂。手術を受け現在療養中のためマスターズでの復帰は叶わなかった。
しかし、その名前を今年もこの地域で聞くことができた。開幕3日前の7日(月)、オーガスタ・ナショナルGCのフレッド・リドリー会長が公式会見を行い、タイガーがオーガスタの街に9ホールのショートコースの設計を行うことを発表したのだ。
同クラブから5マイル(約8キロ)に位置する18ホールの市営コースは、“ザ・パッチ”と呼ばれ地元民に愛されてきた。しかし2023年4月に、オーガスタ・ナショナルGCが同コースに投資し大改造することを発表していた。トップゴルフ設計家のトム・ファジオとビュー・ウェリングが改造を手がけると発表され、昨年12月から改修が始まっている。
そしてその“ザ・パッチ”に併設される9ホールのショートコースは“ザ・ループ・アット・ザ・パッチ”と呼ばれるのだが、そこをタイガー率いる『TGRデザインbyタイガー・ウッズ』が手がけることとなった。ザ・パッチとともに26年マスターズまでに完成が予定されている。
またコース設計と併せてオーガスタの街にタイガー基金が運営する学習センター、『TGRラーニング・ラボ』を建設することも発表した。06年にカリフォルニア州アナハイムで開始され、オーガスタ校はフィラデルフィア、ロサンゼルスに続く4校目。恵まれない青少年に科学、技術、工学、芸術、数学の教育を提供し、大学進学への助けも行っている。
グリーンジャケットを着用したタイガーはビデオメッセージに登場。「オーガスタ・ナショナルGCの一員として、この瞬間を迎えられたことは、なんと光栄なことだろう。オーガスタは僕の人生にとって大きな意味を持つところ。そのオーガスタでオーガスタ・ナショナルGCとともに地域社会に貢献できることは、本当にうれしく思う」とよろこびを語る。
リドリー会長は「タイガーがこの場に居ないことは非常に残念だが、タイガーのオーガスタでの足跡は偉大な選手たちや私たちの共同創設者であるボビー・ジョーンズといった伝説の選手たちとともにある。1年後に完成する、この9ホールのパー3コースは、これからゴルフを始める人から熱心なプレーヤーまで、すべてのゴルファーに楽しんでいただけるものになるだろう」と思いを述べた。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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