穴井詩の2年ぶりVを支えたクラブには“ある秘密”が? 一工夫施し「散らばりがすごく減った」【勝者のギア】
<ヤマハレディースオープン葛城 最終日◇6日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6475ヤード・パー72>
先週の国内女子ツアーは、トーナメントレコードとなるトータル13アンダーまで伸ばした37歳・穴井詩と、42歳・全美貞(韓国)によるプレーオフまで勝負はもつれた。最後は、1ホール目で2メートル弱のバーディパットを沈めた穴井に軍配。これが2年ぶりのツアー6勝目だった。試合中には全美貞と談笑し、「クラブの話をしていました。パターの話とか。今使っているクラブはどうとか」とも振り返っている。
では、実際、その“クラブ”はどんなラインナップなのだろうか? まず1Wについては、今季から投入したテーラーメイドのロースピンモデル『Qi35 LS』を使用している。そこには、こんな工夫が。
実は今季開幕からティショットが荒れてハマっていなかったが、TV中継での「クラブフィッティングが良かった」という点が、一気に状況を明るくした。それが「ばっちり合わせていただけた」という、0.75インチのチップカットを施したフジクラのシャフト『24 VENTUS BLUE』。これにかなりの手応えを感じていた。
2日目終了後には「あとは私の腕次第。アゲンストには強くなったと思います」と語っていたが、最終的に4日間のパー3を除く56ホールで46回のFWキープ(82.14%)を記録。平均飛距離も249.125ヤード(2位)と感触通りの好結果になった。優勝会見でも今週活躍したクラブを問われて「ドライバーですね」と振り返るほど、信頼を置いている。
「たいして(クラブに)詳しくはないんですけど、メーカーさんと相談して、ベストな物を。今回のドライバーは先週からテーラーさんが試行錯誤していただいて、先っぽを切って(チップカットして)。本当にありたいです。だいぶ弾道が落ち着いて今週に入ることができた。散らばりがすごく減って、今週のティショットが良かったのはそのおかげです」
クラブ契約フリーの穴井は「クラブはあまり替えないタイプか?」と問われると、「アイアン“は”替えないタイプ」と答えた。その言葉通りミズノ製のエースアイアンを、約4年間使用している。また、古い52度のウェッジも「使用頻度はそこまで高くないので、大事に大事に。あまり練習しないように」と溝が摩耗しないように気をつけていると話した。
【穴井詩のクラブセッティング】
1W:テーラーメイドQi35 LS(9° 24 VENTUS BLUE 5S)
3,5W:キャロウェイPARADYM(15,18°TENSEI Pro White 1K 60S)
7W:キャロウェイPARADYM Ai SMOKE MAX(21°〃 70S)
5U:キャロウェイROGUE(24°)
5I~PW:ミズノJPX 921 TOUR(KBS TOUR FLT)
52°:キャロウェイMD2(DGツアーイシューS200)
58°:グラインドスタジオ(DGツアーイシューS200)
PT:オデッセイWHITE HOT OG 2-BALL BLADE
BALL:タイトリストPRO V1
<ゴルフ情報ALBA Net>
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