4月からウーバーイーツ配達を始める方へ。8年目の配達員がアドバイス【チャリンコ爆走配達日誌】
これからウーバーイーツ配達を始める方へ「これは押さえておきたい」ことをお伝えします
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第94回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
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新年度がスタートしました。ウーバーイーツの配達は誰でも簡単に始められる週払いのお仕事ということもあって、毎年この時期になると新しく配達を始める人が急増。さらに、暖かくなり配達を再開する人も増え、配達員過多の状況が発生。そのため、配達依頼が入ってくるペースがガクンと落ちます(注文される方にとっては、配達員が増えることで配達の遅延が少なくなるいいシーズンです)。
ここ2、3年はタイミーなどのスキマバイトアプリが普及。スキマバイトは仕事が終わった直後にアプリを操作するとすぐに銀行口座にお金が振り込まれるシステムが主流となっています。そのため、ウーバーイーツ配達員よりスキマバイトで働くという方が増えましたが、アプリ利用者が増え過ぎたためか、東京近郊では今年の2月ぐらいから、募集が出された瞬間に枠が埋まる現象が続出しています。
スキマ時間に都合のいい仕事の募集が出ていない現象が起きているので、初任給が出るまでの間や定期的なアルバイトが決まるまでの間、配達員が増えて思ったほど稼げないとしても、時間の融通が利くウーバーイーツの配達をしようという人が増えると思われます。
そこで今回は、今からウーバーイーツで働き始める方に、知っておくと得する情報をお伝えしようと思います。
まずは車両について。配達は軽自動車、バイク、自転車、徒歩の4つの中から選ぶことができます。軽自動車やバイクはスピードも出ますし、坂道も楽に登ることができるので便利ですが、配達員登録の際に車検証の画像を送信、それを運営側が確認する作業などがあるので、配達を始めるまでに時間がかかります。また、登録した車両でしか配達することができないので、実家にある軽自動車やバイクを登録すると、その車両を新生活先まで持ってくる必要があります。
徒歩での配達の場合、超近距離の配達依頼しか回ってきません。そのため、つなぎとしてウーバーイーツ配達員をやる場合は車両登録が必要なく、ある程度の距離の長い依頼も舞い込んでくる自転車がオススメ。最近は登録すると各地の自転車を手軽に借りられるドコモバイクシェアやハローサイクリングなどのアプリがあるので、自転車を持ってなくても都市部などでは配達が可能です。
次はリュックについて。私が配達を始めた頃はウーバー指定のリュックがあったのですが、現在はAmazonなどのサイトから自分で好きなものを選んで購入するシステムになっています。
ここで注意したいのはリュックのサイズ。最近は小型のものや容量が同じでも縦長のものなど、さまざまな種類が販売されています。街中を走る配達員が背負っている横幅の広い巨大なリュックは、普段注文されている方なら「弁当を運ぶのにそんなに大きなリュックは必要ないだろ」と思うサイズです。
ただ、最近のウーバーイーツから来る依頼は、ダブルと呼ばれる2件同時配達が主流。夕食の時間になると家族で食べるものを注文する方も増えるので、小さなリュックだと収納できないことがあります。そのため、注文依頼を断らなければならないケースが増え、収入を得るチャンスが減ってしまいます。
また、縦長のリュックの場合、ピザや大皿のすしなど平たくて大きなものを運ぶことができないため、こちらも収入を得るチャンスを失ってしまいます。なので、リュックは配達員の多くが使っている横幅の広い大きなサイズを使うことをオススメします。
ちなみにリュックは、中板や底板が外せる設計で折りたたむこともでき、電車移動の際、網棚に置けば迷惑をかけることはありません。
私が普段使っているリュックを折りたたむとこんなにコンパクトになります
最後はリュックの中に入れておくものについて。以前「ウーバーイーツ配達員はどうやって料理を運んでいる? あの『でかいリュック』の気になる中身」で紹介しましたが、袋に縦積みに入れられた料理が倒れないようにするための支えとなるものは絶対に必要です。私はダンボールを何ヵ所か折り曲げたオリジナルの仕切り板と、タオルを入れた大きめのレジ袋をリュックに入れています。
こういったものをわざわざ用意するのが面倒な場合は、ネット通販などで購入した商品が届く際のものを再利用すること。梱包された段ボールを切って仕切り板を作り、箱の中に入っている空気の入った緩衝材を使ってリュック内の隙間を埋めれば、配達中に料理が倒れてしまうことはないでしょう。
何かを失敗するとBAD評価がつけられてしまい、その評価が注文者に公開されるシビアな環境なので、始めてすぐはストレスがかかることもありますが、職場の人間関係といった余計なことを考えずにできる仕事なので、リュックに料理を入れている時間以外は気負い過ぎず、サイクリングを楽しむ感覚で配達をやってみてください。
文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明
記事提供元:週プレNEWS
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