マノエル・ド・オリヴェイラ特集、各作品ビジュアルと著名人コメント第2弾公開
巨匠マノエル・ド・オリヴェイラの没後10年に合わせ、「アブラハム渓谷 完全版」「訪問、あるいは記憶、そして告白」「絶望の日」「カニバイシュ」「夜顔」の5作(うち3作は国内劇場初公開)を4Kスキャンを施したデジタルリマスター版で上映する〈オリヴェイラ2025 没後10年 マノエル・ド・オリヴェイラ特集〉が、4月18日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次開催される。各作品のビジュアルと著名人のコメント第2弾が到着した。
〈コメント〉
美しいイメージが繋がっていくことにただ心が奪われる。じっと見ていると、いつの間にか美しさの裏側にまで誘われる。なぜこんなに重層的なのか……思考を眩惑するような編集は何度観ても魔術としか思えない。たどり着きたい。
──大川景子(映画編集者)
ここではないどこかに焦がれて破滅する者の“ボヴァリスム”を、オリヴェイラはその映像でより鮮烈に引き出し耀かせた。
言葉、まなざし、微笑み、すべては欲望の引き金。私たちはだれしもエマという危険な熱源を抱え持っている。
──鴻巣友季子(翻訳家・文芸評論家)※「アブラハム渓谷 完全版」について
未知の扉が次々開く。でも慕わしいほど懐かしい。オリヴェイラの5作、すべてが2025年の収穫になりそうだ。どれをとっても忘れがたい。
──斎藤真理子(韓国文学翻訳者)
ユーロホラー好き、必見!
──中原昌也(ミュージシャン、作家)※「カニバイシュ」について
たとえば車窓だとか、なんでもないようなことなのに驚きに満ちた画面が連鎖していく。それだけでも面白すぎるのに、とんでもないことが必ず起きて、本気で呆気にとられる。言葉を失うというか、言葉が吹き飛ばされる。何も言えなくなる、そんな瞬間にこそ生を実感する。そういうことのために自分は映画をみているんだ!日々に必要なのは驚きだ!つまりオリヴェイラだ!なんて、大きな気持ちになってくる。
──三宅唱(映画監督)
提供:キングレコード 配給・宣伝:プンクテ
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記事提供元:キネマ旬報WEB
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