芝浦工業大学研究チーム、環境汚染規制対象のナフタレンを視覚で検出可能なカラーセンサーを開発
更新日:
イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
注目の旬ニュースを編集部員が発信!「イチオシ」は株式会社オールアバウトが株式会社NTTドコモと共同で開設したレコメンドサイト。毎日トレンド情報をお届けしています。
芝浦工業大学堀顕子教授らの研究チームが環境汚染の規制対象であるナフタレンを視覚的に認識できるカラーセンサーを開発したことが発表されました。
研究の詳細と成果
ナフタレンは防虫剤等に使われる化合物で、石油や石炭の精製過程で生成されます。これらは環境の大気や水に汚染を引き起こす可能性があり、その検出が重要であることから、カラーセンサーの開発は注目を集めています。今回の研究では、電荷移動発色団を有する有機化合物を合成し、ろ紙上や水中のナフタレンのみを簡単かつ迅速に認識できることを確認しました。この成果は、ナフタレンの追跡および検出に貢献し、環境保全に役立つ技術となる見込みです。
研究の背景
ナフタレンは工業用途や化学製品に広く使われていますが、大気や水に溶け込んで拡散しやすいことから、長期間の暴露によって健康に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、大型の装置を必要とせず簡単に迅速にナフタレンを検出できる技術の開発が重要となっています。特に、分子構造や性質が似ていても明確に識別する検出法の確立や、水やイオン、有機溶剤などの影響を受けずに反応するセンサーの開発が求められていました。
研究チームはこれらの課題を解決すべく新型の有機化合物(ピラジナセン誘導体)を開発し、ナフタレンと出会うと色が変わる仕組みを確立しました。さらに水中や食塩水中でもナフタレンの検出が可能なことを確認しました。これらの成果から、新型の化合物がナフタレンを認識するカラーセンサーとして有用であることが明らかとなりました。
研究の今後と展望
今回の開発成果は、ナフタレンだけを手軽に検出できる新しい分子認識技術の第一歩であり、またICTとCTを組み合わせた新しい学術領域を切り開く可能性があります。研究チームは今後、この成果を発展させ、テーラーメイド型の物質認識法を確立し、環境保全や健康リスク管理に貢献することを目指していきます。リリースに関連するリンク
研究成果は「Chemistry - A European Journal」に掲載されており、以下のURLで閲覧することができます。https://chemistry-europe.onlinelibrary.wiley.com/toc/15213765/2025/31/18芝浦工業大学の公式ウェブサイトはこちら
https://www.shibaura-it.ac.jp/
記事提供元:prenew 最新のニュース一覧
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。