SIE『nasne』とバッファロー『nasne』は何が違う?【サービス終了の詳細も】
PlayStationなどで使用されるネットワークレコーダー『nasne』には、実はSIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)製とバッファロー製の2種類があります。そしてSIE製のnasneは販売終了済みで、さらに2027年7月末をもって一部機能が使えなくなることが発表されています。
とはいえ、長く『nasne』を使用し続けている方でも、SIE製とバッファロー製の両方を使用したことがある方は少ないでしょう。また手元の『nasne』がSIE製か否か、日常的に意識し続けている方も決して多くないのではないでしょうか。

この記事ではハードウェア仕様からサービスの継続期間まで、両モデルの違いを詳しく比較します。
1. ハードウェア仕様の違い
そもそも『nasne』はSIEが開発して販売していたネットワークレコーダーです。SIE製の『nasne』は2019年に販売終了しています。
そして2021年からバッファローがSIEの協力を得て製造・販売を行っているのが、現行のnasneです。SIE製『nasne』とバッファロー製『nasne』のハードウェア仕様にはいくつかの違いがあります。

最大の違いは「HDD容量」「外付けストレージ」です。
まず内蔵HDD容量は、SIE製(CECH-ZNR2J/CUHJ-15004)は最大1TBであるのに対し、バッファロー製(NS-N100)は2TBを搭載しています。つまりバッファロー製はより多くの番組を録画できるようになっています。
また、外付けストレージの対応も異なり、SIE製は最大2TB(FAT32形式)であるのに対し、バッファロー製は最大8TB(XFS形式)に加え、ポータブルHDDにも対応。これにより、バッファロー製は柔軟なストレージ拡張が可能です。
このほかの点としては冷却設計にも違いがあり、SIE製はファンレス設計であるのに対し、バッファロー製は静音ファンを搭載しています。
2. 対応デバイスの違い
対応デバイスにも違いがあります。
まずSIE製はPS3/PS Vita/BRAVIAテレビなどとの連携に対応しています。詳細な対応デバイスは以下の通りです。

最大のポイントは『PS5』『BRAVIA』への対応の有無となるでしょう。
バッファロー製はPS4、PS5、スマートフォン、Windows PCでの操作に対応していますが、BRAVIAテレビとの連携は非対応です。
3. 録画機能の違い
録画機能についても、両者には違いがあります。nasneは複数台を同時に利用することで同時録画をすることが可能ですが、SIE版は「Video & TV SideView」アプリを利用することで最大6台まで登録可能。
一方、バッファロー製は「PC TV Plus」を利用することで、最大8台まで同時録画することができます。
4. サービスの継続期間の違い

先述した通り、SIE製のnasneは2027年7月末をもって一部機能が使えなくなります。具体的には、PS5版アプリ「torne」での録画、視聴、ビデオの再生が不可に。スマホアプリ「torne mobile」、PS Vita版アプリ「torne PS Vita」「torne PS Vita TV」からの録画、視聴、ビデオの再生などもできなくなります。
一方、バッファロー製はこれまで通りすべての機能の利用が可能です。
SIE製『nasne』の機能終了後、利用可能な範囲は?
2024年7月25日のアフターサービス終了後も、SIE製『nasne』は2027年7月末までは一部機能を継続して利用可能です。具体的には、自宅内でのテレビ視聴・録画機能(PS4版torneやPC TV Plus経由)、内蔵HDD/外付けHDDへの録画データ保存、NAS(ネットワークストレージ)としてのファイル共有機能が利用できます。
しかし、2027年7月末以降は、PS5版torneアプリでの操作やスマートフォン用torne mobileアプリでの視聴・外出先アクセスなどが利用できなくなります。
総じてバッファロー製『nasne』は大容量ストレージ、柔軟な拡張性、最新のソフトウェア機能を提供し、SIE製『nasne』の優れた点を継承しつつ進化を遂げ、なおかつサポート期間が長いデバイスだと言えるでしょう。
どちらの『nasne』を選ぶかは、ユーザーのニーズや利用環境によって異なりますが、いまから購入(※中古含む)する場合、BRAVIAを利用していない限りはバッファロー製『nasne』が最適かもしれません。
※サムネイル画像は(Image:「Amazon」公式サイトより引用)
記事提供元:スマホライフPLUS
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