ご祝儀キャッシュレス化に賛成6割! 便利さと伝統、どちらを重視する?【トキハナ調べ】
近年、キャッシュレス決済の普及により現金離れが急速に進んでいる。その波は結婚式のご祝儀にまで及んでいるらしい。ご祝儀を現金以外で渡すことに違和感はないのだろうか? また、現金で渡さないことのメリットとは?トキハナが行った調査から「令和婚ご祝儀事情」を明らかにしていく。
利便性から、現金以外のご祝儀に賛成の声が多数

トキハナは、2025年3月10日〜21日に、令和時代に結婚式への列席経験がある20代〜40代の男女329名を対象に、ご祝儀に対する意識調査を行った。
お年玉、入学祝い、ご祝儀など、お祝い金を現金以外で渡すことに違和感があるのは時代遅れなのだろうか。キャッシュレスご祝儀に対する賛否を調査すると、約6割が「ご祝儀を現金以外で渡すことに対して賛成」と回答した。
賛成派の意見を見てみると、「手持ちが足りないときに便利」「銀行にわざわざ行ってピン札を出すのはかなり大変」「ご祝儀袋を買ったり名前をきれいに書いたり、手間が多いから」といった、利便性を挙げる声が多かった。
また「新郎新婦が望む形ならいいと思う」「お互い楽だから」と、相手を思ってこそのキャッシュレスという意見も。反対派の意見は、「ご祝儀袋を選ぶのもお祝いの気持ち」「お祝いは手渡ししたい」「結婚式のときぐらい伝統を守ってもいいと思う」と、気持ちや伝統を重視する回答が多数見られた。

肯定派が半数以上だったキャッシュレスご祝儀だが、渡す相手によって賛否が分かれてくるようだ。
友人や同僚へのキャッシュレスご祝儀は「渡しやすい」と答えた人が半数以上なのに対して、上司や親族へ「渡しやすい」と答えた人は半数以下。特に上司は「渡しにくい」と回答した人が54.4%に上り、目上の人には「現金の方が礼儀として適切」という価値観を持っている人が多いことが分かった。
手軽でスムーズなのが最大のメリット!一方伝統を重視する意見も

キャッシュレスご祝儀に対するメリットは、「手軽でスムーズ」が最多で59.6%。他には、「受付の負担が減る」44.1%、「盗難の心配がなくなる」37.1%、「送金後すぐ確認できる」34.0%、「現代的でスマート」24.3%といった意見が上位に上がった。

一方デメリットとしては「感謝の気持ちが伝わりにくい」43.5%、「伝統的な雰囲気がない」37.4%、「アナログ世代への説明が面倒」35.9%、「マナーを欠いた印象」35.3%といった回答が多く見られた。
今回の調査結果から、ご祝儀のキャッシュレス化は利便性と伝統の調和が重要であることが判明した。どちらにせよ、大切なのは新郎新婦をお祝いする気持ち。最近はQRコード付きのご祝儀袋や、キャッシュレス決済時にお祝いメッセージを添えられる仕組みなどもあり、新しい形のご祝儀文化が生まれつつある。形式に縛られず、新郎新婦とゲスト両方の価値観を大切にする柔軟なスタイルが、これからの結婚式には必要になると言えそうだ。
出典:【株式会社トキハナ】
記事提供元:スマホライフPLUS
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