旅行予約はVPNで安くなる? NordVPN調査でわかった価格変動の実態
旅行予約時の価格は、一律ではないということをご存じだろうか。同じ旅行プランでも、アクセス元や検索履歴によって料金が異なるケースがあり、この現象について個人向けセキュリティサービスを提供するNordVPNが詳しい調査を行った。調査結果を基に、旅行予約時における価格変動の要因と、VPNを活用した具体的な節約方法について解説する。
価格変動の要因はアクセス元の国による価格設定など複数あり

そもそもVPNとは、Virtual Private Networkの略で、日本語では「仮想専用通信網」と呼ばれている。物理的な通信ケーブルに依存せず、ネット上に仮想の専用線を設定して通信を行うため、通信の安全性が高まるほか、離れた拠点のネットワークをあたかも自分の拠点と同一ネットワークであるように使用可能だ。東京にいながらVPNをマレーシアのサーバーに接続することで、マレーシアからアクセスしているように見せることが可能になり、より安い航空券やホテルが見つかる可能性があるという。
NordVPNの調査によれば、旅行予約サイトでは「アクセス元の国による価格設定」「検索履歴やクッキーによる価格変動」「特定地域向けの割引やプロモーション」という、3つの理由で価格が変動することが確認された。さっそく詳細を確認していく。
VPNを活用して海外のサーバーを経由!旅行節約術

たとえば、日本国内のホテルでも、日本以外の国からアクセスすると安い料金が提示される場合がある。これは、利用者のIPアドレスによってアクセス元が判別されるためだ。VPNを使用すれば、自身のIPアドレスを任意の国に変更できるため、より安価な料金で予約するチャンスが広がる。
また、同じユーザーが繰り返し検索すると、その需要が高いと判断され、価格が上昇する傾向にある。これを回避したければ、ブラウザのキャッシュやクッキーを削除するか、シークレットモードでアクセスすると良いだろう。さらに、VPNを利用して異なるIPアドレスからアクセスすれば、この影響を最小限に抑えることができる。
さらに、一部の旅行予約サイトでは、特定地域向けに限定的な割引やキャンペーンを実施している。たとえば、マレーシアからアクセスした場合、日本からアクセスした場合よりも大幅な割引率で航空券やホテル予約が可能になるケースがあるという。調査では、マレーシアのVPN接続サーバーを利用した場合、日本と比べると、シンガポールの五つ星ホテルの予約は割引率が約17%、パリの四つ星ホテルは約15%、そしてハワイの高級ホテルのスイートルームは約27%だったそうだ。
NordVPNは、このような価格変動に対抗する手段としてVPNの利用を推奨している。
プライバシーとセキュリティを重視した、信頼できるVPNプロバイダーを選び、各国のサーバーに接続して価格比較をすれば、最も安い料金で予約できる可能性が高まる。日本国内でも海外サーバー経由で予約できるので、特に円安や原油高などで旅行費用全般が高騰している現在、有効な節約手段となるだろう。旅行費用を抑えるために、単なる早期予約だけでなく、自身のアクセス環境にも注目してほしい。
出典:【NordVPN】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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