長渕剛「まだまだ続く。続けて殺(や)る」12年ぶりの写真集『骨 BONE』4月にリリース!
長渕剛写真集『骨 BONE』
モノクロとカラーで刻まれる鋼の肉体と闘いの記録。独立独歩で屹立する表現者――長渕剛の存在証明を凝縮した写真集『骨 BONE』が完成間近だ。そのリリース決定を記念して、今作のために書き下ろされた"檄文"を特別に掲載。
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■「剛さん、あなたの写真を遺しておきたいんだ。」写真集『骨 BONE』の始まり――1960年代のアメリカで悪名を轟(とどろ)かせたモーターギャング・ヘルズエンジェルズのドキュメント撮で名を上げ、国内外、数々のミュージシャンを現役で撮り続ける写真家・長濱治。
今年84歳になる氏は、長渕剛という傑物と長年にわたって写真で"共闘"し続けてきた。男のけじめとして、この時代に長渕剛が生きた証を残したい。そんな写真家の切なる想いが結実したのだ。
同作には、長渕剛が気合いと願いを込めて筆で書き下ろした詩画2点も収録。加えて、自身の詞を自らの言葉で振り返る3万字超の語り下ろし【そして「詞」は生まれた】も見逃せない。
全24曲とひとつのアルバムに対して、当時の制作秘話を振り返りつつ、名曲に込めた魂の言葉を吐露。両親、家族、子供、孫、生き方、死に方、友情、青春、別れ、自己研鑽(けんさん)......熱がこもった語りから、長渕剛の確固たる人生哲学が浮かび上がる。
写真と詩、詞と言葉。闘い続ける表現者の存在証明を、その目に焼きつけろ。
【長渕剛 本人コメント】
長濱先生の写真家としての人生が80年以上を超えて、若い頃から先生を慕って、先生のカメラの前に立ってきた。「剛さん、あなたの写真を残しておきたいんだ」と電話で告げられたとき、率直に嬉しかった。答えは決まっている。先生、お願いしますと。
僕の人生は闘いそのものだと思う。「正しい」や「間違い」では割り切れない、矛盾の海を泳ぎ切ること。そこに本気で命を懸けられる人生なのかどうか。実に孤独な闘いではあるけど、共鳴、共振、共闘できる仲間。それが長濱先生。人生を共有した証をこうして残すことができ、表現者として非常に光栄に思う。
被写体である長渕剛と、撮ってくれる長濱先生との間に共通言語があるとするならば、それはきっと「死が隣接している」ということ。カメラの前に立つとき、僕は120%で命を燃やす。長濱先生も命を懸けて向かってくる。魂が抜き取られるのに等しい行為であり、だから僕にとって写真は遺言のような質感を持つ。今作のタイトルを『骨 BONE』としたのは、そんな意識が常にあるからなのかもしれない。
●長渕剛写真集『骨 BONE』
B4判・112ページ・ソフトカバー
4月17日(木)発売
定価:4620円(税込)
伝説として語り継がれる2015年の富士山麓ALL NIGHT LIVEの記憶、傑作ポートレートの数々、時代が浮かぶコロナ禍のライブ風景など。ふたりの共闘の軌跡が大判写真で鮮やかによみがえる! 全国の書店、各ネット書店で予約受付中
●長渕剛 TSUYOSHI NAGABUCHI
1956年9月7日生まれ、鹿児島県出身。1978年に『純恋歌』で本格デビュー。以後、『乾杯』『とんぼ』『ひとつ』などヒット曲多数。4月17日(木)より全国13ヵ所、全16公演のツアー「HOPE」がスタート。公式サイト【https://tsuyoshinagabuchi.com/】
写真/長濱 治 書/長渕 剛 デザイン/町口 景
記事提供元:週プレNEWS
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