マイナ免許証スタート! セキュリティリスクや対策、知っておくべきポイント【ノートン調べ】
2025年3月24日から運用が開始された「マイナ免許証」。一体化によるメリットもあるが、情報漏洩や不正アクセスのリスクを不安視する声もある。セキュリティ対策はどのようにすればよいのだろうか。「マイナ免許証に関する意識と実態に関する調査」を詳しく見てみよう。
約半数がマイナンバーカードと運転免許証の一体化に反対

Genのサイバーセーフティブランドであるノートン™は、は全国の20代から70代の1,200人を対象に、2025年2月28日から3月1日にインターネット調査を※1実施した。「普段、身分証明書として何を使っているか」と尋ねると、90.3%が「運転免許証」、40.3%が「マイナンバーカード」と回答。運転免許証の使用率が圧倒的に高いものの、マイナンバーカードの利用者も半数近くいることが分かった。また、「3月からマイナンバーカードと運転免許証の連携を予定しているか」と尋ねたところ、連携を予定している人は17.0%だった。
※1: 本調査は2025年2月28日~2024年3月1日にかけて、ノートン社に代わって楽天インサイトがオンラインで実施したものです。
次に、「マイナンバーカードと運転免許証の一体化に対する賛否」を尋ねると、33.1%が「どちらかといえば反対」、12.2%が「反対」と回答した。その理由として、「情報漏洩や不正アクセスのリスク」「両方の更新に手間がかかる」「システム障害が起こった際に機能が失われる懸念」「セキュリティ対策への不安」を挙げており、約半数の人がセキュリティ面の懸念や手続きの手間を理由に一体化に反対している。
「紛失・盗難対策」「情報漏洩・悪用防止」に注意すべき

続いて、現在のマイナンバーカードの保管方法について調査をしたところ、60.2%が「財布に入れて持ち歩いている」と回答し、マイナンバーカードを日常的に持ち歩く人が多いことが分かった。常に持ち歩いていると紛失の心配もあるが、運転免許証を紛失したことがある人は17.0%だった。
では、マイナ免許証を管理する上での注意すべき点は何なのだろうか。セキュリティブランド「ノートン™」によると、注意点は「紛失・盗難対策」と「フィッシング詐欺などを通じた情報漏洩・悪用防止」の2つだという。紛失・盗難対策として、カードを携行する場合は、見えにくく、他者と接触しにくい場所へ保管する、持ち歩く必要がない場合は自宅で保管する、紛失や盗難に遭った際のリスクや万が一の適切な対応を把握することが大切だ。また、フィッシング詐欺などを通じた情報漏洩・悪用を防止するには、写真や個人番号を見られないようにする、カード情報をスマホで撮影・保存しない、個人情報を入力する必要があるときはホームページの信頼性を確認することが大切だという。
サイバー犯罪対策の1つは正しい知識を持つことだ。免許の更新料が安くなることや、移行が義務でないことを理解している人は多くいたが、マイナ免許証開始の正確な日付を知っている人は少なく、理解度にはばらつきがある。
マイナ免許証には、携帯するカードを減らすことができる、更新手続きの簡素化、デジタル化による利便性向上、本人確認の精度向上、行政手続きの効率化と多くのメリットがある。こうしたメリットを安心安全に享受するためには、基礎知識の理解や、紛失・盗難、情報漏洩・悪用への対策をすることが求められる。
出典:【株式会社ノートンライフロック】
※サムネイル画像は(Image:「神奈川県警察」公式サイトより引用)
記事提供元:スマホライフPLUS
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