飛んで曲がらない大槻智春 長年のエースは6年前のヘッドだった【きょうのヒトネタ!】
ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は国内メジャー2戦目となる「日本プロゴルフ選手権」が行われる富士カントリー可児クラブ 志野コース(岐阜県)から。
◇
練習場を見に行くと選手とともに、キャディバッグもずらりと並ぶ。バッグを覗くとクラブを新旧交代する選手もいれば、往年の名器を使い続ける選手など十人十色。その中で大槻智春もお気に入りの一本を使い続ける選手の一人だ。
不動のエースドライバーはピンの『G400 MAX』だ。2018年に発売されたモデルとあり、かなり年月経過している。19年に「関西オープン」、22年「ANAオープン」、昨年の「パナソニックオープン」と通算3勝を挙げるが、すべてこのドライバーをバッグインしていた。
ここまで長く使う理由「ヘッドの大きさと構えやすさ」だという。また、「新しく変えても、性能的に変わらない、飛距離も変わらないのであればそこに戻ることになると思う」と様々なヘッドはテストするものの、結局は元のさやに戻ってしまう。
実際、飛んで曲がらないティショットの指標となるトータルドライビング(ドライビングディスタンスとフェアウェイキープ率の順位の合算した順位)では、初シードを獲った18年から昨年までトップ5を外していない。今季もここまで8位につけていることを考えれば、変える必要がないというのも納得だ。
ただ、古いヘッドだけに割れたらどうするの?と思ってしまうが、スペアはストックしているとのこと。さらにピンのクラブ担当者によれば「バックアップできるようにしている」と長年の相棒に”もしも”のことがあっても対応できるようにしていると話す。飛んで曲がらない相棒との旅はこれからも続きそうな予感がする。
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。