大観衆引き連れた渋野日向子が会心バーディ締めで上位争いへ 「刺激になる一日でした」

＜Vポイント×SMBCレディス　初日◇21日◇紫カントリークラブ すみれコース（千葉県）◇6668ヤード・パー72＞

大会の冠にもなっているVポイント（CCCMKホールディングス）とスポンサー契約を結ぶ渋野日向子が、ホールアウト時点で5位タイにつける好スタート。2アンダーで初日の競技を終えた。

「パターがしぶとく決まって最小限のボギーで済んだ。まだまだショットが緩んでしまって、ミスも多いので、そこは明日は修正したい」

昨年11月に日本で行われた米ツアー公式戦「TOTOジャパンクラシック」以来となる国内戦とあって、多くのギャラリーを引き連れたホステスプロがその役目を全うするように会場を盛り上げた。

「日本でしか見られない景色なので帰ってくるたびにありがたみを感じて楽しんでいます。きょうもたくさんの方に応援してもらえて、いい位置で回れて、刺激になる一日でした」

前半2番、そして5番のパー4でバーディを積み重ねながら、8番、11番のパー3で一時はイーブンまで後退する時間もあった。しかし12番パー5で再びアンダーに戻すと、最終18番のパー5でも、残り78ヤードから58度のウェッジで打ったスピンを効かせた3打目が1メートル弱につきバーディ締め。「いいショットが打てたと思います」と本人も満足気だ。大きな拍手のなか、グリーンをおりることができた。

日本ツアーでは、ここ2年、結果を残すことができていない。予選落ちがないTOTOジャパンクラシック、「JLPGAツアー選手権リコーカップ」を除くと、決勝ラウンドを戦ったのは9位だった2022年の「樋口久子 三菱電機レディス」までさかのぼらないといけない。ただ今回はそれどころか、さらに上を目指せる。首位を走る青木瀬令奈が6アンダーと、ひとり首位を快走しているが、その差はわずかに4打。残り2日間あると考えれば大きなものではない。

「ドライバーは比較的よかったので。グリーンを狙うショット。抑えるショットが緩みがちで、右へ弱いボールが出たのが何カ所かあった」。こういった部分を修正し、21年「樋口久子 三菱電機レディス」以来となる優勝も見える位置で、最終日へ向かいたい。