2024年タブレット出荷台数が4年ぶり増加! GIGAスクールの買い替え需要が後押し?【MM総研調べ】
2024年のタブレット端末の国内台数は4年ぶりに増加し、出荷台数が635万台となった。近年のGIGAスクール構想により、学校でもタブレットを利用した学習が行われていることが関係しているのだろうか。株式会社MM総研が公開した「2024年タブレット端末出荷台数調査」の結果を見てみよう。
4年ぶりのタブレット出荷台数増加にGIGAスクールが関係!?

2024年国内のタブレット出荷台数は前年度から6.7%増えて635万台となり、4年ぶりに増加した。GIGAスクール構想が関係していると考えられる。
GIGAスクール構想とは、小中高生を対象に教育にICTを取り込むことを目的とした文部科学省の取り組みであり、それに伴いタブレットの整備が行われた。2020年から始まり、2020年・2021年の2年連続でタブレットの出荷台数は900万台を超えた。しかしGIGAスクールのタブレット購入が落ち着いたのか、2022年〜2024年は2020年の約3分の2まで減少。だが再び、2024年にGIGAスクールのタブレットの買い替え需要が始まったことで4年ぶりに出荷台数が40万台増加した。さらに2025年のタブレット市場は、2020年に普及が進んだGIGAスクール端末の本格的な買い替え需要により100万台単位での増加が見込まれている。
アップルが2010年から10年連続でトップシェア

では、どのメーカーのタブレットがよく使われているのだろうか。「2024年のメーカー別総出荷台数シェア」の調査結果によると、1位はアップルだった。次いで2位はNECレノボグループ、3位はマイクロソフト、4位はアマゾンであった。アップルは15年連続で1位であり、圧倒的な人気を誇っている。出荷台数は327.2万台、全体のシェアは51.6%とタブレットシェアの半数を占めていることがわかる。2023年には2013年以降で初めて300万台を割り、シェア率も50%未満と減少したが、2024年は出荷台数、シェア率とともに取り戻した。
続いて、「タブレット端末OS別出荷台数シェア」の調査結果では、出荷台数の過半数がiPadOSであり、次いでAndroid、Windowsとなった。ここでもアップルの人気がうかがえる。
また、アップルは2025年3月12日に新型iPadとiPad Airを発表。生成AI機能「Apple Intelligence」に対応しており、4月には日本語対応も予定されている。
文部科学省はGIGAスクールで導入すべき端末・OSとしてMicrosoft Windows、Chrome OS、iPad OSの3種類を推奨しており、買い替え需要によって今後これらの割合にも変化があるかもしれない。
今後もAI機能搭載や新たな機能を搭載したタブレット端末は増えていくだろう。この先のタブレット市場の動きが気になるところだ。
出典:【株式会社MM総研】
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)
記事提供元:スマホライフPLUS
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