母が明かす竹田麗央の素顔とゴルフ力「全部自分で考えていますよ」
先週の米国女子ツアー「ブルーベイLPGA」で、竹田麗央がツアー2勝目を飾った。昨年11月の日米共催「TOTOジャパンクラシック」で初優勝を果たし、今年から米ツアーを主戦場にした。ルーキーとしてわずか5試合目での勝利を母・哲子さんも喜んだ。
10日に凱旋帰国をし、到着した羽田空港で取材に応じた。母はその姿を見守りながら、「いつかは勝てるかなって思っていたけれど、早かったですね」と喜んだ。
基本的には母娘二人で行動することが多く、これまで大きなケンカもほとんどない。二人の様子からは、親子の絆の深さが伝わってくる。母は運転、そして料理も担当。麗央は米国で芽キャベツにハマったようで、「朝と昼はコースで食べるので、夜は簡単なものを。野菜炒めが多いですね」と献立を明かす。(中国では外食だったが…)
哲子さんもプロゴルファーで、麗央の最初のコーチとして技術を指導してきた。しかし、最近は娘自身で考えるようになり、「(今年に入ってからは)あまり。パターはちょっとだけ、何回か見たけれど、それくらいですね」と、頼られることも少なくなってきている。
「たぶん(私の言葉を)一回かみ砕いて、いいところを取っていると思います。合う・合わないもあるし、私も正しいか分からないし…。全部自分で考えていますよ」
哲子さんは、毎試合18ホールをついて歩きながら娘を見守る。自身もプロゴルファーだからこそ、ミスショットにはヤキモキすることもあるが、「今回はそういうのを覚悟している(難しい)コースでした。結局、うまく処理できていた。『スゴイ!』と(麗央にも)言いましたけど」と温かい目で見守った。一打ごとの詳細を携帯に入力し、日本にいる父ら家族と共有するのも、母の日課だ。
昨年は初優勝を含む年間8勝。日本ツアー女王を戴冠し、主戦場にした米ツアーでも序盤に勝利を挙げた。「もう(ついてこなくて)いいよ、っていつ言われてもいいようにしとかなきゃ(笑)」と、母は謙遜(けんそん)するが、この深い愛情こそが、麗央の最も大きな力になっているはずだ。(文・笠井あかり)
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