18歳のプロ1年生がドキドキ“初仕事” 「新人賞」獲得目指す福田萌維の大変化
3月7~9日の3日間の日程で、パシフィコ横浜(神奈川県)にて「ジャパンゴルフフェア2025」が開催された。7日、ブリヂストンのブースで行われたトークショーにルーキー・福田萌維が登場。契約プロとして、緊張の“初仕事”をこなした。
昨年のプロテストで一発合格した福田は、宮崎県の日章学園高校を3月に卒業したばかりの18歳。QTランキングは98位のため、ルーキーイヤーは下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場だが、主催者推薦により出場予定のレギュラーツアー「アクサレディス」(3月28~30日)が自身の今季初戦となる。
今回のようなイベントに参加するのは人生で初めて。「最初は緊張していたんですけど、お二人(宮本勝昌、宮里聖志)がすごくトークが上手で、盛り上げてくださった。本当に助けてもらいました。いつもは見ている側ですけど、きょうは舞台に立ってプロになった実感が湧きました」と笑顔を見せた。
プロとして初のオフシーズンは「トレーニングをして、自分のスイングをもう一度見直して確認しながら過ごしていました」と新しい舞台で戦う準備を進めている。特に、1月に参加したアスリートコンサルタント・鴻江寿治氏の合宿では多くのことを学んだ。『鴻江理論』と言われる“あし体、うで体”の診断を受けた。「自分の体のことを知る大切さを知りました」と濃密な時間を過ごすことができたようだ。
福田は「後ろの背中を使って打つタイプ」で、背筋を主に使ってスイングする“あし体”タイプ。「アドレスでつま先にかけていた体重を少しかかとにしただけで、全て変わりました」。アドレスの際の重心位置を見直したことで、「より背筋を使えることができて、自分に合ったスイング」を発見した。もともとダウンスイングで右足を蹴るように使っていた動きも「右のお尻で押すような動きができて球が強くなりました」と変化があり、理想の弾道に徐々に近づいている。
さらにクラブセッティングも変更。同メーカーから新しく出た『241CB アイアン』を投入して今シーズンを戦っていく。「いままでソール(ヘッドの下部分)が分厚かったんですけど、狭いほうが好き。思っていた通りの241が出たのでうれしかったですし、フィーリングも本当に好きで、打感も、弾道も上がるので簡単に打てます」と好感触を得ている。「アイアン派です」と5番~PWを入れており、ユーティリティは4番からとなっている。
「6番アイアンが一番気持ちよく振れます」とロングアイアンを得意としている。「セカンドのショットメーカーだと思うので、自信があります」と、ピンを攻めるショットが持ち味。合宿中のトレーニングの影響で、ドライバーの飛距離も伸びている。「いまは245ヤードぐらいですが、まだ伸びています」と、18歳はまだまだ伸び盛りだ。
主戦場は「ステップになりますが、レギュラーもいくつか推薦をいただいているので、リランキングを上げられるに頑張りたいです」。今シーズンの目標である「新人賞」を獲得するためにも、第1回リランキング突破を目指す。(文・高木彩音)
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