登録者83万人「桃太郎オフィス」、模倣YouTuberへの“公認取り消し”を表明し騒動に
YouTubeチャンネル「桃太郎オフィス」(登録者数83万人)が、自身の動画スタイルを模倣することを認めていたYouTuberに対して「公認」を取り消すと宣言。これをきっかけに相手側とYouTube上でやり取りが繰り返される騒動となりました。
フォーマットの公認を白紙に
桃太郎オフィスは企業や就活をテーマにしたあるある動画を主として投稿するYouTuberです。不動産鑑定士としても活動しており、サブチャンネルでは不動産関連の情報発信もおこなっています。
桃太郎は、3月5日に「お馬さんへ」と題する動画を投稿し自身をオマージュした動画を中心に投稿している「お馬さん」(同31万人)に言及しました。
桃太郎はお馬さんについて、1年前に「俺のショート動画のフォーマットを完コピして頭角を現した」と紹介。自身の真似をするYouTuberが多くいた中で、クオリティーが高かったお馬さんに対しては、「ショート動画の著作権収益と引き換えに公認を出したんだ」と説明しました。
ところが最近、お馬さんが「横長動画」まで模倣し始めたのだとか。直近10本のうち5本が自身と同じフォーマットだと指摘すると、公認は、あくまでもショート動画だけが対象のつもりだったと説明。「公認は一旦白紙とさせていただきます」と表明しました。
さらに桃太郎は、「なぜ下ネタや財務省ネタは真似しないのか」などと質問するとともに、和解案として「不動産鑑定士にならないか」と提案し、お馬さんの回答を求めていました。
お馬さんがアンサー動画
これを受け、お馬さんは3月6日にアンサー動画を投稿しました。この動画も、グリーンバックにスーツ姿という桃太郎の動画を模倣したスタイルで、お馬さんは、下ネタや財務省ネタを真似しないのは「私のチャンネルが超絶クリーンだからです」と説明しました。
さらに、自身が大学生であることを明かし、今後YouTuberとして生きていくつもりもないと話したお馬さん。桃太郎の白紙表明がネタなのかわからなかったため、本人に直接確認したと説明。実際のLINEのスクリーンショットも公開しました。
反省の意思を伝えるとともに、投稿の意図を尋ねたお馬さんに対し、桃太郎は「自分で考えなさいバカ」と返信。続けて、下ネタ系YouTuber「動あり」(同72万人)のキャラクターが「しくしく」と涙を流す様子のスタンプを送ってきていました。
これを受けお馬さんは「桃太郎さんの公認なしにYouTube活動をやる意味はないし、不動産鑑定士になってまで公認をもらうのは効率が悪すぎる」と判断したとして、YouTubeを引退すると表明しました。
ただし、「この度は誠に・・・」と謝罪するかと思いきや「すいませーん」とドヤ顔で語気を強めるなど、ネタのような演出も見られました。
次ページ:お馬さんが改めて謝罪動画を公開
真面目な謝罪動画を公開
このアンサー動画に対し、視聴者から批判の声が寄せられたようで、その翌日、お馬さんは新たな動画を投稿し、前日の引退宣言はネタだったと釈明しました。
お馬さんは、桃太郎の動画を深刻に受け止めておらず、ネタとして盛り上げようとした結果、「あのような舐め腐ったアンサー動画」を出してしまったとして謝罪しました。
横長動画への指摘については、「事実であり、私が意図してやったものです」「内容が全く一緒ということはありませんが、タイトルや設定など明確に影響を受けた部分は多くありました」として謝罪。公認を得ているとはいえ、軽率な判断だったとしました。
お馬さんは、今度も動画の投稿を続けると表明。以前のようなショート動画は投稿できないとしつつ、「これまで甘えてきた自分を変えるチャンスだと捉えています」と語りました。
桃太郎がさらに動画を公開
同じく3月7日、桃太郎も新たな動画を投稿。お馬さんが横長動画を「トレースしすぎていたため」、あくまで自身の思いを面白く伝えるつもりで公認取り消しを動画化したと説明しました。
公認後、お馬さんは自身のスタイルに影響を受けた動画を増やしていったとのこと。桃太郎の認識と異なり、横動画もパロディーするに至ったのは、「線引きをうまく共有できていなかったのが原因です」と述べました。
桃太郎は、お馬さんが最初に出した動画は、自身のアンサーに繋げられる良い動画だったと指摘します。桃太郎がエンタメとしてさらならアンサー動画を出そうと準備していたところ、2本目の真面目な動画が公開されたようです。桃太郎は、視聴者からの批判が集まったことでお馬さんは真面目な動画を作らざるを得なくなったと推察。「お馬さん、不快にさせてしまい大変申し訳ございません」と謝罪しました。
桃太郎は、お馬さんが今後パロディー動画を出さないと表明したことを受け、「ある意味決着がついたなかと考えます」とコメント。お馬さんに「今まで私のパロディー動画を作ってくれてありがとう」と感謝を伝えると、視聴者に対しては「自ら仕掛けた動画でこのような展開になってしまい大変申し訳ございませんでした」と言って深々と頭を下げました。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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