先週は松山英樹宅で合宿 長野未祈がケガ明けの米下部“2年目”に目指すもの
<セントラル・フロリダ選手権 事前情報◇26日◇ウィンターヘイブンCC(米フロリダ州)◇6572ヤード・パー72>
長野未祈(みのり)にとっては、米女子下部エプソン・ツアー2年目のシーズンとなる。とはいっても、昨年6月までは米オレゴン大学に在籍していたため、本格的にプレーをしたのはそれ以降だった。「3カ月しか出なかったので…」という心境ではあるが、友人も多い米ツアーにまた戻ってきた。
昨年は連続して出場した、米予選会(Qシリーズ)2次、日本ツアーの最終プロテストを、右足の故障でともに棄権する選択を強いられた。悔しさをかみ締めながらも、「1カ月ちょいはゴルフができなかった」と治すことに専念。12月末からやっと、練習とトレーニングを本格的に再開できた。
「ちゃんと球を打ち始めたのが1月で、まだ調整もうまくいっていない。試合に出るのも久しぶりなので。まずは自分の目標をクリアできればいいと思っています」。毎日アンダースコアを出して、54ホールを回りきることが今週の目標だ。
米国にあったアパートはすでに引き払っていて、日本を拠点に転戦する。先週にひと足先にフロリダに入ったが、向かった先は今週の会場からおよそ1時間ほどにあるオーランド。そして、「アプローチとかいろいろと見せてもらいました。練習、トレーニング、練習、トレーニングです」と松山英樹の自宅で“合宿”をした。「本当に優しくてありがたいです」と世界トッププレーヤーの技術を身近に学んだ。
練習場では高弾道のストレートボールを放っていたが、本人としては「全然ダメ。調子が悪いんです」と苦笑いする。とはいえ、オレゴン大に編入する前に通っていた2年制大学はフロリダにあり、土地をよく知っていることは好材料。「風とかグリーンの目も分かる。今までの経験を全部生かせられたらいいゴルフができるんじゃないかなとは思っているんですけど…」。この3連戦を充実させるためにも、早く調子を取り戻していきたい。
昨年は出場11試合ながら3位が2回。ポイントランキングは38位だった。「今年は優勝がしたい。トップ10に入ることが最終目標です」。期待と不安が織り交ざりながら、2年目のシーズンが幕を開ける。(文・笠井あかり)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。