石田えりが長編初監督 15年近くに渡る逃走の日々を新たな視点で描く 「私の見た世界」公開決定

石田えりが長編初監督・脚本・編集・主演を務める映画「私の見た世界」が、2025年7月26日より劇場公開されることが決まった。
1982年の事件発生から15年の時効まであと数日という1997年に、犯人である福田和子が逮捕された松山ホステス殺人事件。「私の見た世界」では、福田和子が松山拘置所内で自らつづった原稿用紙360枚にわたる半生「涙の谷」を原作に、整形手術を繰り返しながら14年11ヵ月10日に渡った逃走の日々を、新たな視点から描き出す。
36歳の女は、4人の子供たちから愛されている普通の母親だった。だが、幼い頃に受けた心の傷は、無意識に、彼女自身に影響を与えていた。そして、大変なことをしてしまう。顔を整形し、時効までの15年を逃げ切ろうと決意する。世間から極悪人と呼ばれ、逃げれば逃げるほど普通の顔をした世間の悪意は強まってゆく。

石田えりのコメントも公開された。コメントは以下の通り。
【石田えり コメント】
生きていれば、どんな人でも、できれば逃げ通したいものに出会う。
考えるのが面倒なこと。過去にしでかした罪や受けた傷。
どうすることもできないと思っている性癖。トラウマ。
しかし、「逃げる」ということは、「追われる」ということだ。
いったいどうしたら「解放」されるのだろう?
ある日、その答えのヒントになるような夢を見た。
人に言うとバカみたいと思ったが、その3日後、
詩人の谷川俊太郎さんが見た夢を語られているのを、偶然テレビで観た。
全く同じ夢だった。驚いた。
私はこの夢のことを、時効寸前まで15年逃げ続けた、整形殺人犯「福田和子」自身の手記を基に、伝えられたらいいなと思いました。
【作品情報】
私の見た世界
2025年7月26日(金)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給:トライアングルCプロジェクト
©2025 Triangle C Project
記事提供元:映画スクエア
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