その街では人が消える。アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート「ガール・ウィズ・ニードル」
若き鬼才マグヌス・フォン・ホーン監督が、実際に起きた連続殺人事件をモチーフに不穏な物語を紡ぎ、2024年カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品、2024年ポーランド映画祭最多11冠、そして2025年アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート(デンマーク代表)などを果たした「ガール・ウィズ・ニードル」が、5月16日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイト シネクイントほか全国で公開される。ティザーポスタービジュアルと特報映像が到着した。
舞台は第一次世界大戦後のコペンハーゲン。お針子のカロリーネは工場のオーナーと恋に落ちるも、身分の違いゆえに捨てられて失業してしまう。すでに妊娠していた彼女は、もぐりの養子縁組斡旋所を経営するダウマと出会うが……。
カロリーネ役を「ビッチ・ホリディ」のヴィク・カーメン・ソネ、ダウマ役を名優トリーネ・デュアホルムが務め、音楽をプース・マリーの名で活躍するフレゼレケ・ホフマイア、撮影を「EO イーオー」「リアル・ペイン~心の旅~」のミハウ・ディメクが手掛ける。漆黒の映像美が誘うゴシック・ミステリーに注目だ。
マグヌス・フォン・ホーン監督コメント
「ガール・ウィズ・ニードル」は大人のためのおとぎ話です。私は、はるか昔に起こった物語を語る際にこの手法を選びましたが、現代の私たちにとって非常に身近な問題、つまり貧困に陥り苦難を強いられる人々をどう描くかというテーマが含まれています。そしてまた、本作はデンマーク史上最も物議を醸した殺人事件を取り巻く実際の出来事にインスピレーションを得た作品です。時を超えて語られる国民的トラウマは、今日でも社会の恐怖に目をつぶることが何を意味するのかを私たちに思い起こさせてくれるでしょう。
「ガール・ウィズ・ニードル」
監督・脚本:マグヌス・フォン・ホーン
撮影:ミハウ・ディメク
美術:ヤグナ・ドベシュ
編集:アグニェシュカ・グリンスカ
音楽:フレゼレケ・ホフマイア
音響:オスカ・スクリーヴァ
出演:ヴィク・カーメン・ソネ、トリーネ・デュアホルム、ベシーア・セシーリ
2024年/デンマーク、ポーランド、スウェーデン/デンマーク語/123分/1.44:1/モノクロ/5.1ch/PG‐12
原題:Pigen med nålen 英題:The Girl with the Needle
日本語字幕:吉川美奈子 字幕監修:村井誠人
配給:トランスフォーマー
© NORDISK FILM PRODUCTION / LAVA FILMS / NORDISK FILM PRODUCTION SVERIGE 2024
公式サイト:transformer.co.jp/m/needlemovie/
記事提供元:キネマ旬報WEB
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