松山英樹にショット復調の兆し　猛チャージ『65』で「ホッとしている」

＜WMフェニックス・オープン　3日目◇8日◇TPCスコッツデール スタジアムC（アリゾナ州）◇7261ヤード・パー71＞

松山英樹に復調の兆しが見えてきた。カットライン上の62位で決勝に進出し、ムービングデーで7バーディ・1ボギー「65」の猛チャージ。「きっかけが少し出てきたかな」と感触は上々だ。

10番パー4で1メートルにつけてバーディ発進。13、17番でもスコアを伸ばすと、後半も4バーディ・1ボギーと勢いは衰えなかった。4番パー3ではバンカーからチップインバーディを奪うなど、ショートゲームもうまくかみ合った。

開幕戦での優勝後はショットに苦しんできただけに、「まだまだ精度に課題はあるけど、スコアにつながってホッとしている」と笑みをこぼした。「この感覚で続けるのがいいのか、それとも元に戻したほうがいいのか。定かではないですけど、このまま試してみたい感じはある」。つかみかけている感覚を、さらに確かにものにしたい。

2日目は上がり2ホールで池ポチャを連発し、薄氷の予選通過。それだけに「（予選を）通るって大事だなって、改めて思いますよね」と、しみじみとうなずいた。

このチャンスをしっかりとものにして、順位は62位からトータル8アンダー・19位タイに急浮上。2勝を挙げている好相性大会とあって、トップ10入りも十分に射程圏だ。「できるだけスコアを伸ばして、無駄なボギーをなくしていきたい」。最終日はさらなるビッグスコアで、完全復活へののろしを上げる。