「苦手意識」乗り越えクラブ構成にも“メス” 畑岡奈紗が渇望する3年ぶりの勝利
<ファウンダーズカップ 事前情報◇5日◇ブレイデントンCC(米フロリダ州)◇6465ヤード・パー71>
『目標は優勝?』と問われると、迷うことなく「はい」と答える。米国ツアー9年目となるシーズンも、畑岡奈紗はひたすら勝利を追い求めていく。オフについて聞かれた時も「毎日いろいろ試行錯誤しながらできた。すごく満足しています」と頼もしい。トレーニングやクラブテストも念入りに、「時間が足りないくらい」という冬を過ごした。
実際に、その取り組みはキャディバッグを覗きこんでもうかがえる。これまでの5番アイアンの代わりに、6番ユーティリティをセットした。「もともとアイアンが好きなので、ハイブリッドに切り替えるのは苦手意識がありました」。しかし、クラブ自体の操作性向上もあり、自信を持って振り抜くことができていることにも気づけた。
この大きな変化だけではなく、細かい微調整も。それがクラブのライ角の見直し。「ツアーのスタンダードは、男子が基準で、おそらくそれに近い(ライ角の)クラブを使っていた。私は身長が低い(158センチ)ので、そのまま使うと、かなりアップライトになる。肩も上がるし、自分がやりたいスイングではない。クラブに合わせて振っていたのかなというのもあった」。この話を聞いただけでも、“時間が足りない”という言葉はうなずける。
最後の優勝は2022年4月の「DIOインプラントLAオープン」。今季は、2年間の優勝者しか出られない開幕戦の「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」出場も逃した。ヒルトン・グランドバケーションズはアンバサダーを務めている企業とあって、その悔しさは想像に難くない。
スタートダッシュにも「もちろん、狙っていければいいなと思います」と強い意欲を示す。13人の日本勢が参戦する今季の米ツアーだが、ツアー通算6勝を誇る26歳への期待はやはり大きい。
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