賞金はなんと6億円! 年間女王の仕組みをおさらい【米女子ツアー基礎知識】
13人のなでしこたちが参戦する今年の米国女子ツアー(LPGA)が現地30日(木)に開幕する。初戦の「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」から11月の最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」まで、“年間女王”をかけた熱き戦いが繰り広げられる。昨年はジーノ・ティティクル(タイ)が最終戦を制し、ツアー史上最高額の優勝賞金400万ドル(約6億2000万円)を手にした。
優勝者へのポイント付与は、通常のトーナメントが500ポイント(pt)。海外メジャーの覇者には650ptが与えられる。例外として、ダブルス戦の「ダウ選手権」のみ410ptに設定されている。
最終戦の前週に行われる「アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン」終了時点で、ポイントランキング60位以内の選手がツアー選手権に進出する。しかし、それまでに獲得したポイントは“ゼロ”にリセットされ、全員が横一線からのスタートとなる仕組みだ。
他ツアーの例を挙げると、米国男子ツアーでは、それまでのポイントランキングに応じて最終戦でスコアのハンディキャップ(例:1位は10アンダーからスタート)が与えられる。DPワールド(欧州)ツアーではポイントリセットは行われず、年間王者は最終戦終了時点のポイント合計で決定する。
LPGAのフォーマットは、誰にでも優勝のチャンスがあるという公平性を謳っているが、この方式には賛否がある。26歳のネリー・コルダ(米国)は昨シーズン7勝を挙げて「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」を獲得し、ツアーを席巻。しかし、最終戦では5位に終わり、年間女王のタイトルを逃した。
今年1月にLPGAコミッショナーを退任したモリー・マクー・サマーン氏は、「上位60名に入ることがとても難しいことで、そこを目指して選手は1年間を戦っている。だから全員に優勝するチャンスがあることで、ビッグイベントになる。ポイントシステムについては常に検討しているけど、今はこのシステムがベストだと思っている」と、現行システムへの見解を示した。
選手たちはこの制度をどう受け止めているのか。古江彩佳は「シーズン序盤で頑張った分、この位置にいられていると思う。最終戦に集中して、上位を争っていければ。(アドバンテージがなくて)うーん…そんなに(損したとは)思わないです」と話した。
対して、笹生優花は「自分が言えるような立場ではないですけど…」と前置きしつつ、「ずっとトップで走っている選手がリセットされてしまうのは、ちょっとアンフェアなのかなと思う。でも、リセットしてみんなにチャンスをあげる気持ちも分からなくもない」と“本音”を語った。
2021年大会では畑岡奈紗が単独2位となり、年間女王まであと一歩に迫った。22年以降の3年間は、いずれも日本勢4人が最終戦に駒を進めている。昨季は古江、笹生が海外メジャー制覇を達成し、古江は平均ストロークNo.1、西郷真央は新人賞に輝いた。日本勢の勢いが増す中、悲願の年間女王タイトルホルダー誕生に期待が高まる。
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