エドワード・ヤン「カップルズ」が4Kレストア版で公開。濱口竜介監督のコメントも
エドワード・ヤン監督が〈新台北3部作〉の第2作として、1990年代の台北に生きる若者たちを描いた「カップルズ」(1996)が、4Kレストア版となって4月18日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマート新宿などで公開される。ポスタービジュアル、予告編、濱口竜介監督のコメントが到着した。
さまざまな国籍の者が割拠する1990年代半ばの台北。レッドフィッシュをリーダー格とする4人組は、金も自由も愛も思うがままに手に入ると信じている。ホンコンは女性をもてあそび、トゥースペイストはニセ占い師として稼いでいた。そんな彼らの前に現れたのは、フランスからやってきたマルト。新入りのルンルンは密かに彼女に心を寄せ、若者たちの関係は変わっていく──。
1996年ベルリン国際映画祭アルフレッド・バウアー名誉賞に輝いた本作。現代社会で欲望に駆られた者たちの《悲劇と希望》を見届けたい。
濱口竜介監督コメント
『牯嶺街少年殺人事件』の少年たちが成長し、『恐怖分子』の鋭利さと『恋愛時代』の軽みを併せ持つ映画をつくりあげた。
『カップルズ』における協和と不協和の絶え間ない交替とその滑らかさは、エドワード・ヤンのフィルモグラフィの中でも際立っている。
危険なる傑作。
「カップルズ」4Kレストア版
監督・脚本:エドワード・ヤン
出演:ヴィルジニー・ルドワイヤン、クー・ユールン、チャン・チェン、タン・ツォンシェン、ワン・チーザン
1996年/台湾/1:1.85/120分/PG12
原題:麻將 英題:Mahjong 字幕翻訳:石田泰子
配給:ビターズ・エンド
© Kailidoscope Pictures
公式サイト:www.bitters.co.jp/edwardyang2025
記事提供元:キネマ旬報WEB
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