『キン肉マン』大好き＆絵心ある芸人なすなかにし・中西茂樹の「超人募集」漫談【ザ・タイオン編】

なすなかにしの中西茂樹さんがキン肉マン超人募集漫談を繰り広げる！

今回は超人オリンピックの予選で活躍しそうなデジタル系の超人を考案したなすなかにし中西茂樹さん。しかし、その脱力系のルックスからは想像できないほどのスペックを秘めた超人だとか？

身長：190cm　体重：100kg　超人強度：80万パワー　出身：安心と信頼の日本製

中西　これは体温計をモチーフとした超人「ザ・タイオン」です。彼が恐ろしいのは体温を計測できるのはもちろん、相手の体温を操ることも可能なのです！　これ、どういうことかわかりますか？

――仮病で会社とか学校サボりたいときに便利ですよね。

中西　違います！　ザ・タイオンは試合中に相手超人の体温を上昇させて、対戦相手のコンディションを最悪の状態にするのです。それも一瞬で!!

――相手超人の体温をどうやって操るのですか？

中西　相手に触れるだけで完了です。そして、ザ・タイオンのボディ部分に設定された温度が、そのまま相手超人の体温となります。例えば、50.0℃と設定されたら、強豪超人でもフラフラで試合続行は不可能でしょう。

ザ・タイオンと同じデジタル系超人である時間の殺し屋ことウォッチマンのスリーパーホールドは相手を倒すまで数分かかるのが問題。こちらは一瞬でノックアウトできるのが特徴なのです。

ウォッチマンのスリーパーホールドは、ブロッケンJr.をKOするまで2分以上必要だったが、ザ・タイオンは対戦相手を一瞬でKOできる必殺技があるとか!?

――そもそも強豪超人には触れることが難しいですよね。

中西　相手の攻撃が当たっただけでも体温を設定できます！　各種サブミッション、呪いのローラー、ウルフマンの張り手などなど、ザ・タイオンに触れた瞬間に即体温が上昇してしまうのです。

――でも、発熱で試合続行が不可というのは超人の体力スペック的にありえないのでは？

中西　もちろん、発熱に強い超人もおります。ただ、超人ファイトの運営側が試合続行を許しません！　ザ・タイオンが発熱させたのではなく、「超人インフルに感染した恐れがあり！」となるのです。他の超人に感染したら大事なので、運営側は強制的に試合を中止。ザ・タイオンの判定勝ちです！

また、ザ・タイオンは熱を下げることもできますので、風邪の治療ではドクターボンベの助手としても活躍しています。

そして、私の考案した超人で最も重要になるのが"儲かるのか？"ということです。

――そこは、いらない要素かと！

中西　まず、体温計機能を持ったフィギュアを発売します。これなら病院や検温が苦手なお子さんでも、喜んで使ってくれるでしょう。そうなると、ザ・タイオン体温計は家庭、学校、小児科などでの必需品となり確実に稼げる商品となります。

――もはやキン肉マンへの登場を狙ってないとか？

中西　はい！　そもそも見た目がカッコいいことも重要視してデザインしましたから、"超人"としてなく私の完全オリジナルキャラクターで売り出すのもアリだと思ってます!!

●中西茂樹（NAKANISHI SHIGEKI）
1977年生まれ、大阪府出身。那須晃行とのお笑いコンビ・なすなかにしのボケ担当。ロケの達人としてブレイク中のなすなかにし中西茂樹さんも『キン肉マン』大好き芸人。フジテレビONE『キン肉マン』専門番組『キン肉マサル』（MC:よゐこ濱口優、月イチ放送、FODにて追っかけ配信）には、準レギュラーとして出演中。公式X:@nasunakanakani なすなかにしマネージャーアカウント：X「なすなかの日常」 TikTok「なすなかの日常」

超人イラスト／中西茂樹　取材・文／直井裕太　©ゆでたまご／集英社