〈ブリティッシュ・ノワール映画祭〉、日本初上映「ブライトン・ロック」の魅力きらめく予告編公開
アメリカン・ノワールとフレンチ・ノワールの陰に封印されていたブリティッシュ・ノワール。日本未公開5作を含む全13作を上映する〈ブリティッシュ・ノワール映画祭〉が、2月22日(土)より新宿K’s cinemaで開催される。予告編が到着した。
予告編でメインとなるのは、グレアム・グリーンが港町ブライトンを舞台に綴った小説を、若き日のリチャード・アッテンボロー主演で映画化した「ブライトン・ロック」(1948)。ギャングのピンキー(アッテンボロー)は、殺人を目撃したかも知れないウエイトレスのローズに近づき、真偽を探ろうとする。やがてローズはピンキーに惹かれていくが……。罪を犯した者に救済は訪れるのか? スリリングな物語に注目したい。
ブリティッシュ・ノワール発祥の地となったのは、マイケル・バルコン率いるイーリング・スタジオだ。そこを拠点とした3人の監督、アルベルト・カヴァルカンティ、ロバート・ヘイマー、ベイジル・ディアデンが参加したオムニバス「夢の中の恐怖」もこのたび上映される。
日本未公開作は、ジョン・ボールティングによる前述の「ブライトン・ロック」をはじめ、ロバート・ヘイマー「日曜日はいつも雨」、アルベルト・カヴァルカンティ「私は逃亡者」、マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガー「その信管を抜け」、キャロル・リード「ミュンヘンへの夜行列車」の全5本。
その他、キャロル・リード「二つの世界の男」、ベイジル・ディアデン「兇弾」、ジュールス・ダッシン「街の野獣」、レスリー・アーリス「妖婦」、シドニー・ギリアット「青の恐怖」、コンプトン・ベネット「第七のヴェール」、さらに特別上映としてドン・シーゲル「ビッグボウの殺人」がラインナップに名を連ねる。魅惑のノワール世界を堪能したい。
〈ブリティッシュ・ノワール映画祭〉
配給:アダンソニア 宣伝・配給協力:ブライトホース・フィルム 協力:ブロードウェイ
作品解説:吉田広明 協力:仙元浩平
デザイン:千葉健太郎 字幕:林かんな(ブライトン・ロック)
記事提供元:キネマ旬報WEB
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