ヘビもファンシー化された平成のヘビアイテム【山下メロの平成レトロ遺産:060】
レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏
記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
いよいよ巳年が始まったということで、さっそく平成のヘビ案件について振り返っていきたいと思います。
昭和なら東京コミックショウの「レッドスネークカモ~ン!」といったところですが、平成ヘビに関するトピックスとしては、まず平成4(1992)年にとんねるずがリリースした『ガラガラヘビがやってくる』があります。『とんねるずのみなさんのおかげです』のオープニング曲としてミリオンヒットし、そのアニメ映像も新鮮でした。平成ヘビ体験としては、それをパナソニックのCDラジカセ「コブラトップ」で聴くべきでしょう。
しっぽに「ガラ...ガラ...」と書かれた、例の曲を意識したと思われる空気ビニール人形。完全な便乗アイテム
また、昭和・平成の子供向け観光地土産「ファンシー絵みやげ」においてもヘビ案件がありました。ヘビにまつわる観光地は群馬県のジャパン・スネークセンターが有名で、ほかにも各地に白蛇伝説があります。
しかし、四肢がないヘビは擬人化キャラクターにするのが難しく、商品展開は少なめでした。ただし、自分の名前がプリントされたバッジや星座、血液型のキーホルダーなど、自分のプロフィールに関するお土産では、干支としてヘビがファンシーなイラストになっていたりします。
女性っぽい要素をアピールしたファンシー絵みやげ干支キーホルダー
巳年生まれは酒癖が悪いと決めつけたキーホルダー。裏に占いが
これも干支キーホルダー
ファンシー絵みやげは動物を、まるで2頭身の人物のように擬人化することが特徴。ヘビの場合は頭を大きく描き、体をその名のとおりの〝蛇腹折り〟で縮めて、うまく2頭身のような雰囲気に仕上げていました。
酒場などで長居する客や、数人が車座になって長々と酒を飲む様子などを、ヘビがとぐろを巻いてじっとしている状態になぞらえ「とぐろを巻く」と表現することもありますが、それを巳年の特徴として〝酒癖悪い〟と決めつけてしまっているものまで。
こちらはヘビの聖地、ジャパン・スネークセンターで使用された白蛇観音のステッカー
ほかには、かつてジャパン・スネークセンターの白蛇観音ステッカー。昭和末期のキョンシー映画『霊幻道士』やアニメ『幽☆遊☆白書』のような字を傾けたロゴも! ぜひ、皆さんも平成のヘビ案件を探してみましょう。
撮影/榊 智朗 山下メロ
記事提供元:週プレNEWS
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