全豪テニスの中継カメラ破壊が話題! ゴルフ界で記憶に残る“ブチギレ”事件5選
今、スポーツ界で話題になっているのは、テニス・全豪オープン(オーストラリア、メルボルン)でのある事件だ。男子世界ランキング5位のダニール・メドベージェフが14日、シングルス1回戦でプレー中にいらだちをあらわにし、ラケットでネットに取り付けられているテレビ中継用の小型カメラを破壊。その後の2回戦でもラケットをコートサイドに投げたり、試合後の記者会見を欠席するなど、その行動が問題視されている。ゴルフ界でも同様に“ブチギレ”た選手はいるのか。記憶に残るシーンをまとめた。
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1.「ついカッとなってしまった」あのマキロイがクラブを…
2015年、フロリダ州トランプ・ナショナル・ドラルで行われた「WGC-キャデラック選手権」の2日目。当時、世界ランキング1位のローリー・マキロイ(北アイルランド)が怒りを爆発させる一幕があった。8番(パー5)でグリーンを狙った2打目を引っかけて左の池へ入れると、頭に血が上って手にしていた3番アイアンを池に向かって放り投げた。約60ヤード先の水面に再びしぶきが上がった。「ついカッとなってしまったんだ」と、マキロイはこの行動を悔やんだ。
ちなみに、池に投げ入れたクラブはダイバーによって回収され、米大統領でコースのオーナーだったドナルド・トランプ氏から返還された。その後もマキロイは度々クラブを池に投げ入れており、2024年の「BMW選手権」の2日目には3番ウッドでティショットを失敗した後、目の前の池にクラブを放り投げた。その際は自力でクラブを回収。何事もなかったかのようにプレーを続けた。
2.“お騒がせ”ジョン・デーリーが池にアイアンをポイ投げ!
破天荒な性格とプレーで人気を博したジョン・デーリー(米国)。“お騒がせ”ゴルファーとして数々の逸話があるが、特に印象深いのが2015年の「全米プロ」だろう。予選カットライン内でプレーしていた2日目の7番パー3で、ティショットがまさかの3連続池ポチャ。4回目の7打目でようやくグリーン方向にボールを運んだが、その瞬間、ミシガン湖に向けて自身のアイアンを投げ込む“蛮行”に及んだ。そのアイアンはボートに乗った少年が拾い上げた。
3.英国人に何が? 謎の池ポチャ連発で“自滅失格”
19年11月、欧州ツアー「トルコ航空オープン」の3日目。エディ・ペパレル(イングランド)が4番ホールで池に何個もボールを打ち込み「球がなくなった」と同伴プレーヤーに宣言。その場を立ち去り、失格となった。「彼は4個か5個立て続けに球を池に打ち込んだ。こんな経験初めて」と同組のマーティン・カイマー(ドイツ)が証言。本人は、「なにも言うことはない。受け取りたいように受け取ってくれればいい」と投げやりな態度。何があったのかは不明だ。
4.“ブチギレキャラ”がシャフトを真っ二つ
22年1月の欧州ツアー「アブダビHSBC選手権」で、タイレル・ハットン(イングランド)が事件を起こした。「いい当たりだった」というティショットだったが、これがフェアウェイにあるバンカーへぽとり。2打目をアイアンショットで打ったのだが、その後、見る者が目を疑うような行為をした。手に握られていたクラブのシャフトをぐにゃりと曲げ真っ二つに。怒りをあらわにし、このホールで「9」を叩いた。
大会が始まった06年から21年まではアブダビGCで開催されていたが、22年はヤリスリンクス アブダビへとコースが変更された。「このコースに爆弾を落として、すべてを忘れたい」と過激発言も飛び出すなど、“ブチギレキャラ”のコースへの文句は尽きなかった。
5.韓国のホープがロッカーのドアを破壊!
24年10月、韓国で開催された欧州ツアー「ジェネシス選手権」。当時世界ランキング25位のトム・キムはアン・ビョンハン(韓国)とのプレーオフで敗北し、母国優勝を逃して怒りを爆発させた。クラブハウスに戻ったキムは、ロッカーを力一杯に閉めた結果、ドアを破壊。この事件は韓国で大々的に取り上げられた。その後、自身のインスタグラムで謝罪。「修理費は僕が支払うことで問題は解決している」と報告した。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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