父娘芸人・完熟フレッシュの池田レイラが語る初グラビアの記憶「ロケバスで現場へ向かうまでは、なんだか拉致られている気分でした(笑)」
『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は父娘芸人・完熟フレッシュの池田レイラさんの前編。
池田さんは2016年、実父・池田57CRAZYと完熟フレッシュを結成。その年の『M-1グランプリ』に出演し、3回戦まで進出。2017年は準々決勝まで進出し、「ベストアマチュア賞」に選出された。2018年からはテレビにも進出。また個人としてもバラエティに出演するほか、現在は俳優としても活躍している。
初グラビアは2024年、『週刊プレイボーイ』10号で披露。完熟フレッシュでの姿とは違う、可憐な姿がたちまち大きな話題となり、2024年12月には「グラジャパ!アワード2024年」で最優秀新人賞を獲得。今後のグラビア活動にも意欲的だ。今回はそんな彼女にデビューのきっかけ、初グラビアにまつわるエピソードを聞きました。
『週刊プレイボーイ』2024年10号(撮影/熊谷貫)より
ーー週プレにゆかりのある方々に初グラビアのお話を、デビューのきっかけなどとあわせて伺っています。池田さんの小さい頃の夢はなんでしたか?
池田 これというのは特になかったですね。ただ小学生の頃、藤田ニコルさんやぺこ&りゅうちぇるさんのような方を見ていて、自分もあんな風にテレビに出れたらいいなとは漠然と思っていました。
ーーお父さんはもともと芸人さんですよね。自分もなろうとは......?
池田 まったくです。父を見て、大変なのはわかっていましたから。私が小学校2年生のとき、両親が離婚したんですけど、それも父が芸人で、生活が安定しなかったことと関係があって。お笑いってお客さんはいいけど、家族や身内を笑顔にできない仕事だなと思っていました。
ーー学校には芸人さんに憧れる子とかいますよね。
池田 「ケッ」って思ってました。そういう子って休み時間、ネタをやってみんなを沸かすんです。でも「それ、この間、テレビでやってただろ。他人のネタ、パクるんじゃねーよ! 何もわからないくせに!」なんて思ったりして(笑)。
ーー池田さんからしたら正直、そう思いますよね(笑)。
池田 それもそうだし、両親の離婚で自分が強くならなきゃって思うようになり、普段からやたらとトガっていたので(笑)。いまはもうそんな風には思わないですよ! 本当に!
ーーお父さんとの生活は?
池田 父は離婚後に芸人をやめ、会社に勤めるようになりました。毎日、夕方に帰ってきて、一緒に夕飯を食べる。慣れない家事と仕事の両立は最初かなり大変だったと思います。学校行事も欠かさず参加してくれました。
父との仲はよかったと思いますね。父は一貫して「やりたいことは全部やってみたらいいよ」というスタンス。話したら必ず「いいじゃん!」と言って、何かあれば相談にも乗ってくれる。またいつも「もし世界が敵だらけになっても、パパだけは絶対に味方だからね」と言って、安心させてくれました。
ーーそんなお父さんとお笑いコンビ「完熟フレッシュ」として、漫才をやるようになったのはどんな経緯で?
池田 クラスで親の話題になり、さんざん母の話をした後、「でも私ママがいないんだけどねー」ってオチのつもりで言ったら、ドンスベリしちゃって。その話を父にしたんです。そうしたらオチとかスベるって感覚があるんだとびっくりしたみたいで。その後、一緒に芸人をやろうと言い出しました。
最初は聞き流していたんですけど、2016年かな、父が入院したんです。ちょうどM-1が復活した年で「自分はいつ死ぬかわからない。レイラと一緒に出るから」といきなり決定事項のように言われちゃって。あと芸人の経験があれば、私が志望しているテレビに出る仕事にも繋がるからとも言われ、結局、出場することになりました。
ーー池田さんは子供の上、素人でしょ。正直無茶ぶりな気が!?
池田 ですよね! 頭、おかしいんです(笑)。当日はめちゃくちゃ緊張して、逃げ出したい気持ちでいっぱいだったんですけど、私たちの前のコンビが本番でネタを飛ばすっていう、地獄のような光景を見ちゃって。でも大人がこうなんだから、子供の私が緊張してスベっても当然なんだと、逆に腹をくくれました。
ーーすごい! この時のM-1は3回戦までいったんですよね。
池田 はい。初舞台でしたが思った以上にお客さんにウケて、めちゃ嬉しかったです。父から「お笑いは一回人にウケるとやめられなくなる」と言われてましたけど、人を笑顔にさせるってこんなに気持ちいいんだなって実感しました。落ちたのがとても悔しかったので、しばらくやってみようと思いました。
ーー翌年もM-1に出場し準々決勝まで進出。ベストアマチュア賞に選ばれ、完熟フレッシュは徐々に知名度を上げていきます。
池田 2018年、中2になる前に「ぐるナイおもしろ荘」で初めてテレビに出て一気に環境が変わりました。事務所に所属し、度々バラエティに呼んでいただけるように。プライベートでもいろいろなところで声をかけられるようになりました。
ーーすごく嬉しかった?
池田 いや、逆ですね。もともと自分からやりたいと始めたわけじゃなく普通の学生だったんで、芸能人の意識はなくて。あと、ヤンキーみたいな人に急に肩組まれたりとか、イヤだなと思うこともあったんです。テレビにも出られたし、いっそのこと辞めるかしばらく休むかして、普通の学校生活に戻りたいなと思うようになりました。
ーーそのことをお父さんには言ったんですか?
池田 さすがにそれは言えなかったです。ただ幸いにも、高校での3年間はコロナ禍で仕事を控えることとなり、静かに学校生活をすごさせてもらいました。おかげですぐにでも芸能の仕事から遠ざかりたい!という気持ちは和らぎましたね。
ーーグラビアへの挑戦は、高校卒業のタイミングでしたよね。『週刊プレイボーイ』2024年10号(2月19日発売)で初グラビア「完熟フレッシュな水着」が掲載されましたが、それはどういう経緯で?
池田 友人のインフルエンサー・夏芽すずが、高3の時にグラビアデビューしたんです。それを見て羨ましく思ったのと、大好きな頓知気さきなさんのグラビアを見て、私もやれたらなと思ったのがきっかけです。
大学生になるタイミングで事務所の方と打ち合わせしたとき「10代のうちにグラビアをやりたいです」と話をしたところ、すぐに週プレさんからオファーをいただきました。事務所の方が営業をかけてくれたんだと思います。
ーーでも事務所の方も週プレの編集もビックリしたんじゃないですか? グラビアのイメージは、当時まるでなかったですから。
池田 ですよね。でもだからこそやりたかったんです。高校を卒業するタイミングでも、ずっと幼いままのイメージを拭いきれない。このままだと前に進めない気がして。だからこそいまの自分を広く知ってもらいたいなと思ったんです。
そもそも子役から活躍した方はいるけど、私みたく子供時代から芸人をやり、その後も活動し続けた方は思い当たらなくて。お手本がないんです。一体どうすれば過去の自分を超えられるのかムズすぎて、悩んでいたんです。
ーー「完熟フレッシュな水着」はピンクや白の水着を着て微笑みを浮かべる、爽やかで健康的なグラビアでした。内容については池田さんから希望を出したそうですね。
池田 当初、編集さんは、お笑い芸人がやる企画モノとして考えていたみたいです。でもそれじゃ意味がないし、それこそ頓知気さんのような可愛いグラビアをやりたかったんです。そこで希望を出したら快く考えてくださいました。
『週刊プレイボーイ』2024年10号(撮影/熊谷貫)より
ーーロケ地は千葉県の九十九里のスタジオ。ロケバスで現場へ向かうまでの心境は?
池田 今までの仕事の経験上、なんだか拉致られている気分でした(笑)。もちろん実際は食べ物や飲み物があったり快適で、違ってましたけど。いや、現地についてからも今までの仕事とは全部違う。着いてすぐフィッティング。はじめましてのスタッフさんばかりの中で水着になって、何枚も取っ替え引っ替え着替えて。恥ずかしかったけど、恥ずかしいなんて思う間もなく進みました(笑)。そんなスピーディな経験は初めてでしたね。
ーー撮影も今までの仕事とは違う?
池田 はい。全然です。ずっと「かわいい!」って言われながら撮られていましたけど、お笑いの現場で女子として褒められたことなんて一度もなくて。ずっと照れていましたね(笑)。
ーー写真を見ると、表情や動きなどすごく初々しいです。
池田 撮影までにグラビアを予習してきたつもりだったんですけど、いざ自分がやるとなると全然思うようにできない。指示されてもできないし、表情もガチガチ。しかも、長時間つま先立ちで全身をキレイに見せるポーズがあったり、「え? グラビアってこんなにハードなの!?」とビックリしました(笑)。
ーーやっぱり緊張しました?
池田 しました。でもどちらかというと緊張より気恥ずかしいというか。おどけたりとか、お笑いと関係なく撮られているんですからね。特に表情は初めて見せるものばかり。アンニュイな表情とか撮ってもらいながら「え? 大丈夫かな......?」と少し不安になりました(笑)。
●池田レイラ(いけだ・れいら)
2005年3月1日生まれ 東京都出身
身長152㎝ 血液型=A型
〇両親の離婚後、父子家庭で育つ。2016年に実の父である池田57CRAZYとコンビを組んで「完熟フレッシュ」としての活動を開始。現在は俳優としても活動中。
公式X【@kanjuku_layla】
公式TikTok【@kanjuku_layla】
公式Instagram【@kanjukufresh_leyla】
『完熟フレッシュな水着』 池田レイラ 撮影/熊谷貫 価格/1,100円(税込) 実の父娘から成るお笑いコンビ・完熟フレッシュのツッコミ担当・池田レイラの初グラビアを収録。以前からグラビアには興味があったと語る彼女の、王道のビキニ姿にドキドキ。素朴で、フレッシュで芳醇な果実の爆誕を予感させる一冊だ。発売された2024年2月のグラジャパ!マンスリーランキングでは第1位を獲得した。
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志
記事提供元:週プレNEWS
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