アラン・レネのタイムトラベル・ラブストーリー「ジュ・テーム、ジュ・テーム」(1968)が日本劇場初公開
タイムトラベル実験に参加した男は、《時間》の中に閉じ込められ、恋人と過ごした記憶をランダムに追体験することに──。アラン・レネが1968年に発表したタイムトラベル・ラブストーリー「ジュ・テーム、ジュ・テーム」が、半世紀を経て日本劇場初公開。2月28日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国で順次上映される。メインビジュアルと場面写真が到着した。
《時間》を研究するクレスペル研究所で、タイムトラベル実験への参加を要請されたクロード(クロード・リッシュ)。一年前へ旅立つと、目の前には夏の真っ青な海が広がり、かつて破滅的なまでに愛し合ったカトリーヌ(オルガ・ジョルジュ=ピコ)がいた。そしてマシンの故障により過去に閉じ込められてしまったクロードは、散らばった思い出を追体験していくのだが……。
出品が決まっていた1968年のカンヌ国際映画祭が五月革命の余波を受けて中止され、その後の興行も批評も振るわなかったことが影響してか、日本でも特集上映を除いて未公開だった本作。やがて再評価の機運が高まり、ミシェル・ゴンドリー監督「エターナル・サンシャイン」(2004)やアルフォンソ・キュアロン監督「ゼロ・グラビティ」(2013)の制作に大きな影響を与えた。早すぎたSFラブストーリーを発見するときが、ようやく訪れた。
「ジュ・テーム、ジュ・テーム」
監督:アラン・レネ 脚本:ジャック・ステルンベール、アラン・レネ 撮影:ジャン・ボフティ 音楽:クシシュトフ・ペンデレツキ 編集:アルベール・ジュルジャンソン、コレット・ルルー
出演:クロード・リッシュ、オルガ・ジョルジュ=ピコ、アヌーク・フェルジャック
1968/フランス/94分
原題:Je t’aime, je t’aime
提供:マーメイドフィルム 配給:コピアポア・フィルム
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
公式サイト:jetaimejetaimemovie.jp
記事提供元:キネマ旬報WEB
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