ペン型拳銃保持で逮捕された会社役員、テレビ出演多数のものづくり職人だった YouTubeでは自作の“対戦車砲”を公開
殺傷能力のあるペン型の拳銃を自宅に所持していたとして、神戸市の54歳の会社役員が逮捕されました。この容疑者は「MECH-LABO Channel」(登録者数6430人)というYouTubeチャンネルを運営しており、さまざまなものを作る様子を公開していました。
テレビ出演多数の「氷のプロフェッショナル」
逮捕されたのは神戸市の会社役員、矢内秀和容疑者で、昨年9月、殺傷能力のある長さ18センチ余りのペン型の拳銃を所持していたとして、銃刀法違反の容疑がかけられています。自宅からは全長2メートルの「対戦車砲」も押収されており、いずれも「自分で作った」と供述しているとのこと。容疑者の自宅からは約90点が押収され、うち13点は銃刀法違反の可能性があるということでした。
矢内容疑者の本業は氷製造会社で、氷職人としても活動していたようです。これまでテレビや新聞で多数紹介されており、2015年の『ニュース神戸発』(NHK)には「氷のプロフェッショナル」として出演。氷の加工機の刃も自作だといい、子どもの頃からものづくりが好きだったと語っていました。他にも、神戸市内の商店街で毎年夏に設置される「氷柱オブジェ」の制作も手掛けており、氷柱を設置している様子や氷の彫刻などを自身のYouTubeチャンネルで公開しています。
自作の「対戦車砲」も公開
矢内容疑者は、ものづくりの動画もYouTubeで公開していました。
2016年7月の動画では、今回押収されたものとみられる「対戦車砲」と名付けた自作の空気砲を紹介。空気砲とはいっても、見た目は本物のようで、精巧に作り込まれていました。
矢内容疑者は対戦車砲を細かく調整して狙いを定めると、「3、2、1、ファイア」の掛け声とともに発射ボタンを押します。すると砲身が後座するとともに、煙が噴出。積み上げたルービックキューブを崩れ落ちました。概要欄によると、煙は発射を演出するためにチョークのような粉を使っていたそうです。
YouTubeでは、サバイバルゲーム用の武器庫や、ボウガンで電気製品を撃ち抜く動画なども公開。矢内容疑者のウェブサイトでは、自身のプロフィールとして、「電気工作、電子工作、コンピュータソフト、ホームページ、木工工作、機械加工、冷凍機器、空調設備、その他色々・・・(生もの以外)」などと多岐にわたるものづくりをしていることを紹介していました。
「対戦車砲」の動画のコメント欄では、「ニュースでやってたけど普通に凄いな」「すごい技術力」「惜しい人が捕まってしまった」と、技術力の高さに驚く声が寄せられています。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。