伸びしろしかない⁉ 今注目すべき投資信託がインドなわけとは?【ゴルフ資金作り】
投資初心者からの脱却を目指す編集Kに今回、師・若林史江トレーダーから飛んできたのが「インドに注目せよ!」という指示。「なぜ今インド?」と戸惑うKに、課せられたミッションとは……。
インドがここ1~2年でものすごく注目されています。「インド元年」といわれ始めているくらい。老後のゴルフ代捻出を考えるなら、インドは面白いと思います。
――へ? インド? 米国じゃないんですか? S&P500とか。
S&P500とかダウは、歴史的に証明されている過去の実績があるから人気なだけなんです。40~50年、米国の株価が上がりっぱなしという歴史が裏付けになっているので、みんな買うわけです。
――なるほど。で、インドに裏付けはあるんですか? 今年のゴルフ代、何とかひねり出したいんですけど。
Kさんは、短期目線でものを言ってくるのがいけませんね。新興国の場合は、長期目線が必要です。ハイリスクになるけれど、インドの成長を見てみたいという思いが大事。
――インドはそんなに有望なんですか?
まさに夜明け前と言っていいでしょう。2023年に中国を抜いて人口14億2,577万人で世界一となったインドは、経済がすごく成長しています。また、2019年から「人口ボーナス期」に突入しています。
――何ですか? それ。
人口ボーナス期というのは、生産年齢人口がその他の人口の2倍以上となる期間のこと。日本はバブル期、中国は2009年前後に人口ボーナス期のピークを迎えています。両国の例からも、インドの経済成長が期待できるというわけです。
――へ~そうなんだ。
インドの名目GDPは今、世界5位ですが、2027年には米国、中国、に続いて3位に上がるといわれています。つまり、ドイツと日本が抜かれます。
――そんなにすごいんですね!
インドは教育水準が高いんです。大学を各地に設置するなど、理工系の人材育成に注力しました。英語が準公用語として採用されていることに加え、初等教育の段階からプログラミングの授業が行われ、世界で活躍するITエンジニアを数多く輩出していることは、よく知られるところです。
――確かに投資信託の流出入額ランキングでも「HSBCインドインフラ株式オープン」が5位とすごい人気ですね。
インフラに関連する株式に投資する商品です。途上国はまずインフラから。整備すべきは生活の基盤となる道路や鉄道です。
――東京海上の「インド・オーナーズ株式オープン」という投資信託もありますね。
意思決定が速いのが魅力の、オーナー企業が対象の商品ですね。国営の企業に比べても、相対的に株価や業績を伸ばしているそうです。
――分かりました。インドの将来性にかけて、なんとか老後のゴルフ代を捻出したいと思います。
【覚えておきたい用語】
■ダウ
S&P500と並んで有名な米国の株価指数。ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場する主要30銘柄の平均株価を指数化したもの。
■生産年齢人口
生産活動を支える15~64歳の人口のこと。14歳以下が年少人口、65歳以上が老年人口と称され、生産年齢人口に対して「被扶養人口」とも呼ばれる。
■名目GDP
GDPは国内総生産と呼ばれるもの。名目GDPとは、GDPをそのときの市場価格で評価したもので、実質GDPとは名目GDPから物価変動の影響を差し引いたもの。
解説/若林史江
20歳で株式投資を始めた元祖・美人トレーダー。近著に『証券口座の開き方から教えます! 投資の学校 1年生1学期』(宝島社)。TOKYO MX『5時に夢中!』出演中。ゴルフ歴23年、ベストスコア76。
(構成/日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川 朗)
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