女子高校生の奇妙で甘美なアメリカの旅「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」
ニューヨークのインディペンデント映画シーンで活躍してきた撮影監督ショーン・プライス・ウィリアムズが、初の長編監督を務め、高校生リリアンの奇妙で甘美なアメリカ東海岸の旅を描いた「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」が、3月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。ポスタービジュアルと特報映像が到着した。
サウスカロライナ州の高校3年生のリリアンは、彼氏のトロイ、親友のテッサ、何かとトロイにちょっかいを出すアナベルら同級生と、修学旅行でワシントンDCを訪れている。仲間たちがはしゃぐ一方で、リリアンはどこか物憂げだ。
夜、密かにカラオケバーに繰り出したリリアンたちは、陰謀論に憑かれた若い男による銃乱射事件に遭遇。その場にいたパンク・ファッションのケイレブに導かれてトイレに逃げ込むと、大きな鏡の裏に“秘密の扉”があった。それは地下通路に繋がっていて……。
リリアンを演じるのは「17歳の瞳に映る世界」のタリア・ライダー。旅で出会う面々には、「レッド・ロケット」のサイモン・レックス、「プリシラ」のジェイコブ・エロルディ、ニック・ケイヴの息子であるアール・ケイヴ、『エミリー、パリへ行く』のジェレミー・O・ハリスなどが扮する。
マーティン・スコセッシが「ショーン・プライス・ウィリアムズのような巨匠から学ぶことは多い」と称え、第76回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品された本作。クールでアイロニカルな世界に引き込まれる。
ショーン・プライス・ウィリアムズ監督コメント
本作はすでに私たちが目にしている多くのことを予見していると思います。脚本は最初のトランプ政権時代に書かれました。ただ、彼の名前は意図的に一切出していません。瞬時に「時代遅れ」になってしまうからです。しかし、アメリカの歴史は動きが速く、激しく揺れ動きます。確かに、私を苛立たせることがいくつか起きています。それでも、アメリカ人の情熱を信じています。私たちは依然として最も協調的でない市民の集まりであり、その燃え立つ個人主義こそが、私たちを先見的な存在にしていると思います。
「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」
監督・撮影:ショーン・プライス・ウィリアムズ
脚本:ニック・ピンカートン
出演:タリア・ライダー、サイモン・レックス、ジェイコブ・エロルディ、アール・ケイヴ、ジェレミー・O・ハリス、アヨ・エデビリ、リッシュ・シャー
2023年/アメリカ映画/英語/104分/16:9ビスタ/5.1ch/R15+
原題:The Sweet East
提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム
© 2023 THE SWEET EAST PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:sweet-east.jp
記事提供元:キネマ旬報WEB
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