不思議の国・現代アメリカの闇を巡る物語 「スイート・イースト」公開決定
ニューヨークのインディペンデント映画シーンを牽引してきた、撮影監督ショーン・プライス・ウィリアムズの監督デビュー作「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」が、2025年3月14日より劇場公開されることが決まった。
「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」は、どこか物憂げな高校生リリアンを主人公に、恐怖とユーモアが交錯する現代アメリカ(=不思議の国)の闇(=リアル)を巡る、数奇な旅を描く物語。サウスカロライナ州の高校3年生リリアンは、彼氏のトロイ、親友のテッサら同級生と、修学旅行でワシントンD.C.を訪れている。ひとり冷めた目で、どこか物憂げなリリアン。夜、みんなで抜け出して行ったカラオケバーで、銃乱射事件に巻き込まれてしまう。その場にいたケイレブに導かれ、店のトイレに逃げ込むと、大きな鏡の裏に“秘密の扉”があり、それは地下通路へとつながっていた。
監督を務めたショーン・プライス・ウィリアムズは、サフディ兄弟監督の「神さまなんかくそくらえ」「グッド・タイム」など、ニューヨークのインディペンデントシーンの撮影監督として、20年を超えるキャリアの持っている人物。福永壮志監督「アイヌモシリ』や遠藤麻衣子監督「TOKYO TELEPATH 2020」などで、日本人監督ともいくつかコラボレーションしている。長編映画は約60本、50本の短編と7本のシリーズもの、他にもミュージックビデオなど、計120本を超える作品で撮影監督として活躍してきたウィリアムズの監督デビュー作となる。
マーティン・スコセッシからも「ショーン・プライス・ウィリアムズのような巨匠から学ぶことは多い」と称賛の言葉が送られているウィリアムズ監督は、16ミリで撮影し被写体に迫る鋭いリアリティと、ラフでありながら味わい深いカメラワークなど、ウィリアムズ監督ならではの撮影技術をいかんなく発揮している。
主人公リリアンを演じているのは、「17歳の瞳に映る世界」のタリア・ライダー。確かな演技力とキュートな笑顔で、思春期の危うい少女の魅力を表現している。不思議な旅で出会う人物たちには、「レッド・ロケット」のサイモン・レックス、「プリシラ」でエルヴィス・プレスリーを演じたジェイコブ・エロルディ、ニック・ケイヴを父に持つアール・ケイヴ、劇作家としても活躍しているジェレミー・O・ハリスらが顔をそろえている。
【作品情報】
スイート・イースト 不思議の国のリリアン
2025年3月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
配給:アルバトロス・フィルム
© 2023 THE SWEET EAST PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
記事提供元:映画スクエア
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