言葉の定義をめぐるエッセイ集「ことぱの観察」 「手ざわり」から意味を結び直す
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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ネット上で言葉が“大量消費”されている現代。読み飛ばしてばかりで、言葉を丁寧に見つめる時間を失っているかもしれない。芥川賞候補作家・向坂くじらさんによる最新エッセイ集『ことぱの観察』(NHK出版、税込み1980円)が12月25日に発売される。現在予約受け付け中。言葉の定義をめぐるエッセイ集だ。
「やさしさ」、「さびしさ」、「好きになる」。日常何気なく使っている言葉でも、対話の相手と同じ意味で使っているのか、同じ感覚を受け取っているのか、本当に分かり合えているのかと思うことは少なくない。この本では、著者が一つ一つの言葉が持つあいまいさやもろさを鋭く見抜き、記憶や経験、痛みや喜びの手ざわりからその意味を結び直している。他人と自分自身、その間にある関係を観察した日々の、試行錯誤の記録だ。
各編の終わりには、単語と同じ題名の著者の書き下ろしの詩も収載している。

記事提供元:オーヴォ(OvO)
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